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今日も良い笑顔だな。
と、数分景色を眺め荷物を下ろす。
ベッドに綺麗に折り畳まれた部屋着。多分、母親が用意したのだろう。毎日帰ると決まってベッドに置いてある。
その部屋着に着替え、ベッドに腰掛け景色を見つめる。
徐々に赤みを増す太陽は、やがて月が率いる大群の進撃により少しずつ隅っこに追いやられる。そして、参りましたとばかりに隠れてしまうのだ。
太陽に勝利した月は満面の笑みを浮かべ、沢山の星と共に喜びあい昼間とは違う輝きで大地を照らすのだ。
なんてだらしないのだ。いつも負けてばかりで情けない。
そんな事を思いながら外と同じペースで暗くなるのを楽しみ、電気も点ける事なくジッと眺めていた。
夜になると布団に入り星空を眺め、気がつくと朝となる。
こんな日々が毎日続くのだ。