7月03日 学園の7図書委員02
7月3日
23時00分〜0時00分
放課後、四葉学園第三図書室。
四葉学園、高等部一年四組、『図書委員』綾城春香は、読んでいた本から顔を上げた、ちょうど区切りがいいところまで話が進み集中力が切れたからだ。
もっとも、ついこの間まで読書のなど、全くしてこなかった彼女の集中時間などたががしれてはいるが。
彼女は軽く伸びをすると隣の席で本を読む千原マリアに意識を向けた。
春香にとってマリアは、憧れのお姉さんと言えるような存在であった。
イギリス人とのハーフであるその整った顔立と長い銀髪は、見るもの10人が10人ともが美しいと答える様な、精巧な人形の様に美しい容姿をしてる、本を読む姿は、冷徹で無表情な印象を一瞬受けるかもしれないが、話しかければ、まるで春の日のひだまりの様な包み込む様な暖かな笑顔が帰ってくるだろう。
また、動作の一つ一つも精練されていて紅茶を飲む動作ですらため息が出そうなほど美しい、今横に見える本を読む姿ですら、切り取って額縁に飾ればそれだけで、ウン十万はする芸術作品に早変わりするだろう。
人あたりもよく、本からの知識か色々な事について博識で同級生に頼られる事もしばしばあるらしい。
学業も優秀で学園の考査でも常に上位五位の中に入っているそうだ。
読んでいる本の趣味がアレだったり、口を開くと毒を吐いたり、と少々欠点らしき部分もあるが、おおよそ理想の女性像の一つなのではないだろうかと春菜は思う。
少なくても、二年後、彼女と同じ3年生になって同じように振る舞えるかと聞かれたら、絶対に無理だと答える自信がある。
そんなことを考えていると、本を読み終わったのか、マリアが本を閉じ、こちらに振り返る。
「そういえば、春ちゃん、この作者、始めて三日目だけどもうネタが無くなったそうよ、たった三日で書く事に詰まるのなら最初から書かなかったらいいのに。」
「えぇ、なんでいきなりメタな発言してるんですか!!!」
このまま、書き続けていくことができるのか、がんばれ、がんばるんだ、うにちく!!!
「ちなみに、鬱の人にがんばれって言うと余計に追い込む結果になるそうよ」
「作者は別に鬱じゃありませんから、てかまたメタな発言してる!!!」




