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7月25日 四葉学園帰宅部02

私の名前は、夏至げし 陽華ようか今年、四葉学園に入学した。高校一年生だ


昨日の入学式の後は学園の細々な説明や学生寮の手続きなどいろいろあった。


そして、今日から授業の開始だ。


今、私はこれから一年間通うことになる一年の教室前に居る。


この扉を開ければ新しい出会いが待っているだろう。私は期待に満ちた心で嬉々としてドアを開けた。


「猫耳がいいの!!猫耳の方が可愛の!!」


「可愛いったら断然、犬耳じゃん、いくら、猫耳が欲っても犬耳には劣るさ」


またお前らか!!


犬耳でも猫耳でも見た目かわんねーよ。


教室を見回すと彼女達のテンションに着いていけないのか、私のクラスメイトらしき皆さんは二人の様子を遠巻きに眺めていた。


もうなにも見なかった事にして帰りたい。


というか、下手に巻き込まれて彼女達の仲間だと思われるといろいろ厄介そうだ。


第一印象って結構大事らしいし、ここは様子を見るためにいったん教室を出ようとするも。


「あっ!!おーい!!」

見つかった、笑顔満開で私に手を振ってるよ。


「あ、こっちこっち」


もう一人の方も私に気づいて手招きする。


彼女達を無視して逃げ出すか?、やめておこう、この教室に居るって事はクラスメイトだろう。


変に逃げ出したりしたら、これからの一年が気まづいものになりそうだ。


私は観念して彼女達に近寄る。



「昨日ぶりなの、やっぱり猫耳が最高なの。」


「おはよう、いいや犬耳の方が良いさ。」


「「さあ、どっち?」」


どっちでも良いです。


というよりだ、もっと大事な事を先に聞くべきだと思うのだが。


二人の様子からそれを聞くのは無理そうなので自分から話を振る。


「その前に、私の名前は、夏至 陽華という。二人の名前を教えてくれ、クラスメイトなのに名前も知らないと言うのは寂しいからな」


私の指摘に気づき、先に、猫耳派の少女が声をあげる。


「あ、そうなの、私の名前は秋分 マロン(あきわけ まろん)なの」


それに続き犬耳派の少女が自己紹介する。


「私の名前は、春分わるわき 芽吹めぶきさ、よろしく」


「これから二人の事は、陽華ちゃんと芽吹ちゃんと呼ぶの。」


「了解さ、なら私は、マロン、陽華って呼ぶさ、それで良いか?」


互いに自己紹介を終えるが、私は一つの気になった事があった。


「マロンと芽吹って知り合いじゃ無かったの?」


「「昨日始めて会ったばかりさ(なの)」」



マジで、昨日始めて会ったたばかりなのに、あのテンションで言い争うとか、変人同士気が合うのか?


まあいい、話の内容を上手くすり替えた事だし今のうちにこの二人から離れよう。


「さて、自己紹介も済んだし、私は自分の席を探してくるよ。」


そう言って辺りを見渡しながら移動しようとする、幸いもう二人は私を呼び止めた話題については忘れているようだしな。


「あら、二人とも陽華ちゃんに猫耳が良いか犬耳が良いか聞くんじゃなかったの?」


突然、割り込んできた第四の声が余計なことを言う、てか誰だよ余計な事を言ったのは。


声の主に抗議をあげようとするが。


「そうだったの、やっぱり猫耳が良いの」


「いいや、犬耳さ」


しっかり当初の目的を思い出した二人に押さえられました。


えーと、こう言う場合は。


「取り合えずは、二人の主張を聞いてから結論を出すよ。いきなり選択を迫られても判断できないしな。」


取り合えず結論を先伸ばしにする。そして、先生が来た時点で話をうやむやにすれば良い。


なんとなく、深みにはまってるような気もするが、気にしないでおこう。

「いかに猫耳が素晴らしいかと言えば・・・」


私の言葉にマロンと芽吹がお互いの主張を言い出し始めた頃、


「私の名前は冬至とうじ 夜華よかよ、よろしくね。」


私だけに聞こえるように少女が話しかけてきた、この声は間違いないさっき割り込んで余計な一言を言った人物だ。


なんとなく、個性の強そうな少女、夜華に抗議の声をあげようとするも。


「だって、言い争ってる方が端から見ていて楽しいもの」


私の言葉を予想して答えを返す夜華。


性格悪いなコイツ


「よく言われるわ」


なんか、今、心の中を読まれた?!


「カンよ、後は表情かしら結構顔に出る性格なのね陽華ちゃん」


夜華は、私の顔を見てクスクス笑う、そのしぐさがなんだか悪役っぽかった。



結局、そのあと直ぐに先生が来たがそれまでの間、マロンと芽吹の討論を、私は引きぎみに、夜華は楽しそうに眺めていた。


ホームルームが始まって自分の席に座り一息付く


そう、これから本当の意味での高校生活が始まるのだ、私は気合いを入れて筆箱からペンを取り出した。



・・・・てか、あの三人と同じクラスか・・・。


私はその事を思い出すと、入れたばかりの気合いがどこかに抜けていくのを感じるのだった。

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