7月01日 学校の7図書委員
7月1日
18時30分~19時00分
23時30分〜0時00分
ここは都内にあるマンモス校、私立四葉学園、その高等部敷地内の、さらに目立たない一角にある第三図書室。
第一と第二図書室はそれぞれ、本校舎内と体育館横という大変目立つ所に建っており、本を必要とするほとんどの生徒が、この二つの図書室を使っていた。
そのため、地味で遠く見つけづらい立地にある第三図書室は利用者がほとんどいない、存在すら知らない生徒も決して少なくない数存在する。
そんな影の薄い第三図書室だが、毎週、そこへ通う者達もいる。
それは・・・
放課後、日々の授業が終わり、学園の生徒達が思い思いの帰路、部活へと向かいだした頃、第三図書室の玄関、木製両開きの扉が、'ガバン'と音が響きそうなほど勢い良く二つとも開け放たれる。
開かれた扉から射し込む光を背に一人の少女が、両手を広げながら元気良く入ってくる。
四葉学園の制服に身を包み、茶色い髪を短く切り揃え、かわいいや、きれいと言う言葉より活発と言う言葉が似合いそうな少女だ。
「四葉学園、高等部一年四組、『図書委員』綾城春香見参!!!」
春香は入ってきた勢い、そのままに、図書室の一点へと迷いなく歩いて行く。
その先には、図書室内にある木製の机と椅子、その中でただ一点、白いアンティークの机、そして椅子に座り本を読む少女がいた。
少女の名は、千原マリア、四葉学園、高等部三年一組、『図書委員』イギリス人とのハーフで、美しいく長い銀髪と整った顔立ちの美少女である。
春香の接近に気が付いたのか、マリアは読んでいた本から視線を上げて、彼女を出迎える。
「いらっしゃい、あいかわず、春ちゃんは元気ね、お茶と、ケーキを用意するからちょっと待っててね。」
アリスは立ち上がると、図書室奥の一室へと歩いていった。
そこには、給湯器と冷蔵庫が完備されていることを、春菜は知っている。
しばらく、待つと、トレイにティーカップとケーキをそれぞれ三つづづ載せた、マリアが戻ってきた。
奥いるもう一人に声をかけると、彼女たちは、お茶会をはじめるのだった。
ここは四葉学園第三図書室、生徒はおろか下手をしたら教員ですら存在を知ることのない建築物。
普段より全く人の寄り付かないこの場所は、図書委員達の私物とかしているのであった。




