水着のプリンセスゼロワン
二代目水着プリンセス誕生のお話しです。おまけに悪の(前)国王列伝もあります
むかしむかしある所に、母親を洪水で無くした王女が居ました。
王女は、そんな母親の死を悼み、二度と同じ悲しみを繰り返さない為に、水着で暮す事を国民の前で誓いました。
そんな王女は水着が大好きな王子様と結婚し沢山の子供を産みました。
そして王女の長女が物心ついた時に言いました。
「わらわも母上と同じ服を着る!」
その言葉に、国王が早くに王座を退席し、王家の後見人なった為、王妃になった女王が言いました。
「王女よ、これは水着と言って、普通の服では無いのです」
それに対して王女は純粋に聞きました。
「じゃあどうして母上はその服を着ているの?」
新たな王妃は、言いました。
「わが母上が死んだのはドレスを着ていたため、洪水で溺れた為だ。その為、わらわは国民に誓ったのじゃ、二度とこの様な事が起らない様にわらわは、水着で過ごすと。しかし、わらわが父上、前国王の英断による治水工事のお陰でわが国にあのような洪水は起らないから、王女は水着を着る必要は、ないのじゃ」
それでも王女は頑なに王妃と一緒に水着になると言い続けました。
「王女の言うことを聞いてあげよう」
優しい瞳で現国王が言いました。
「きっと王女も、死んだ義母上の事や国民を悼む気持ちがあるのだ。それを無下にする訳には行かない」
「陛下……そうですね」
そして国王は何着もの水着(何故か王女にぴったりな)を出して言いました。
「義父上から頂いた水着だ。これを着て、国民にその誓いを告げよう」
新品の水着を着て行進する、王妃と王女に国民(特に男性)が歓声で迎えました。
「オイ聞いたか? 王妃だけでなく、王女も水着で暮すそうだぜ」
「おうおう、いまはまだガキだが、十年後は……。国王は代わって色々やり辛くなって、他所に行こうかと思ったが、やっぱこの国は最高だぜ」
幼い王女の決意に、国民は皆好感を持ち、更なる支持を受け、王国は安定していきました。
そしてそれは、王女の娘にも受け継がれ、その又娘にも受け継がれる事になりました。
いつの間にかに、王族の女性が水着を着ることが伝統に成っていたそうです。
教訓
「継続は、力。継続し続けるといつの間にかに伝統になる」
おまけ「悪の(前)国王列伝」
「前王よろしくお願いします」
商人は、そう言って、前王の前に金色のカップケーキの詰め合わせを置く。
「任せておけ、次の商業会長はそちに決まっている」
「しかし、今の商業会長は現国王に厚意にされていますが大丈夫でしょうか」
「われが信じられぬと?」
商人は慌てて手をふる。
「滅相もありません」
前国王が不機嫌な事に気付き慌てて、金色のカップケーキの残りを詰め合わせの上に置く。
「われに任せておけば大丈夫だ」
その言葉に商人は頭を下げて、前国王の宮殿を出て行く。
「しかし本当に大丈夫なんでしょうか? 今の国王は決して馬鹿ではありません。王女様の時の様には行かないのでは?」
一緒に退陣してきた側近の言葉に前国王が言う。
「確かに奴は、頭も切れ、清い政治をする。しかし所詮は水着フェチよ。この頃王妃の水着姿に新鮮味が無いと思っていた奴に王女に合う水着を渡してやった」
「王女はまだ幼くとても、対象には」
「まだまだだな、フェチの人間は実物などどうでもいいのだ。それが想像の元になれば。例え幼い娘であろうと、いずれは成長する。そしてその水着姿を想像する様になる。そうなったら新しい水着を見せて囁いてやるだけで良い。邪魔者の名で、王家の人間が水着姿で動くのを嫌っていると」
「そうするとどうなるのです?」
「あれは頭が良い。自分の趣味が一般常識から離れている事を重々承知している。だからこそ、この国で自由に水着を見れる生活を崩す可能性がある者は自ら排除してくれる」
「深いですね……」
「しかし、普段は良政で民を肥やし、こちらの必要な時は水着で幾らでも誘導できる。本当に良く出来た婿殿だ」
「そして前王は、宮殿でゆっくりしているだけで商人達から貢物が来ると言う寸法ですな」
「国王など民草の為、苦労する仕事など何時までもやってられるからなー」
「まったくまったく」