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水着の王国  作者: 鈴神楽
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水着のプリンセス(どうして編)

なぜこの王族が水着を着るのかその謎に迫ります

 むかしむかしある所に、常に水着を着けていた女王様が居ました。

 そんな女王様にも娘が生まれました。

 王家の慣わしにそってその王女もまた毎日水着を着ていました。

 しかし、その王女は、前回の襲撃から水着を着るのを拒んでいた。

「母上どうしてわらわは水着を着なきゃいけない?」

 それにたいして女王が言う。

「良く聞きなさい、我々の先祖が昔、大洪水にあい、当時の王妃がドレスを着ていたから溺れて死んでしまったの」

 女王は遠い目をして言う。

「当時の王女は、犠牲になった多くの国民と自分の母親である王妃の死を悼み。二度とそんな事が起らない様に水着で生活し、いかなる災害にも対応出来る国へと王国を再建したのよ」

 王女はその話聞き、涙を流し、そして涙を拭い言いました。

「わらわも水着を着て立派な王女に成る!」

 女王は微笑み言う。

「そうよ、水着こそ、どんな災害にも負けない我ら王家の気高き心の象徴なのよ!」

「はい母上!」

 ここに新たな水着母娘の決意が生まれた。



 真実は、以下の通りで得ある。

「しかし何で水着などを着させるんですか?」

「国民にも大きな被害が出ているこんな時に城の再建をしようとすれば大きな反抗があるだろう。そんな状況に高価なドレスを着た王女が何を言っても無駄だ。ここは国民の同情を買える様に、簡易な服装にした。丁度浪費家の王妃がドレス着て溺れたんだ、水着だったら溺れないなんていい加減な話しでも通用するだろう」

「王妃の浪費癖には困り物でしたからね」

「王女にその浪費癖を真似させない為にも水着で暮させるのも一つの手だ」

「王女様は納得しますか?」

「よくなついてた王妃の為って言えば素直に聞くだろう」

「しかし、水着ですか、男どもが群がりそうですな」

「それも案の一つだ。水着に群がった男どもに、王女が涙一つ見せれば簡単に騙される」

「そして、王城再建に関わった業者からの袖の下を貰うんですね?」

「王といってもこんな災害の後だ、ろくに金を使わせてもらえ無そうだからな」

「流石王様、先見の目がありますね」

「わしについてる、お前ほどでは無い」

 この国民心理を読み取って私腹を肥やした王も、まさか一時しのぎの案が、王家に脈々と受け継がれるとまでは予想しなかった様である。



教訓(バカップル風に読んでください)



「この世で一番強い液体を知っているかい?」

「なーに、ダーリン?」

「女の涙さ(水着だと効力1.5倍(当社比))」

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