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水着の王国  作者: 鈴神楽
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水着のプリンセスゼロ(パレオ編)

極悪国王再び、今回は天下一着仕立て会の出来る経緯です

 むかしむかしある所に、母親を洪水で無くした王女が居ました。

 王女は、そんな母親の死を悼み、二度と同じ悲しみを繰り返さない為に、水着で暮す事を国民の前で誓いました。

 しかし、王女も国王が今度持ってきた、ハイレグの水着を着るのには抵抗がありました。

「お父様、そんな恥ずかしい水着は着れません」

 そんな王女に国王は一枚のパレオを差し出しました。

 そして大臣が言いました。

「王女、解って下さい。国王も王女にその様な恥ずかしい格好をさせて辛くない訳では無いのです。しかしながら、国の象徴たる王女の水着が同じ様な水着では、国としての威信に係ります。そのパレオは国王の最大限の譲歩なんです」

 自分では何も語らない国王に王女は父親の辛い気持ちを察知しました。

「解りました私は、きっと立派な象徴になって、国を引っ張っていきます」

 その後、王女の水着の為に、天下一着仕立て会と言う、水着を仕立てる大会が行われる事になり、王女は常に新しい水着をつけていました。



「新しい水着を作ると言っては、その予算を水増し、懐に納めるとは少しけち臭くありませんか?」

「賄賂以外にも小さくとも一定収入があるに越した事は無いわ。そこでいけば、王女の水着ならば、だれも文句は言わないだろう」

「そうゆうものですか?」

「そーゆーものだ。お金はいつ必要になるか解らないからな、常に自由に使えるお金を確保しておくものだ」

「ちなみにあのパレオは?」

「何時もの全開に見せていたら価値が下がる。少しは隠すのも粋って物だ」



教訓



「一定収入が安定した生活を支えます」

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