表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獣医禁書  作者: 深口侯人
49/50

若者よ 獣医師になってはいけない

そして今、僕は本書を記している。

最後の決断が間違っていたかどうかはまだ結果が出ていないが、衝動的に決めたあたり、恐らくまた最悪の選択肢を選んでしまったのだと思う(笑)。

履歴書的にはかなりの要注意人物になってきているし、他の仕事といっても次は獣医師免許を取った意味が無い仕事くらいしか思いつかないし…。

しかし、僕はいくら最悪の選択をしようとも、それほど後悔はしていない。

自分で選んだ道なら何があっても自己責任だと覚悟して選択しているからだ。

その結果、辛い事があったとしても、次からは考慮すべき事案として参考になるし、それまで見えなかったものが見えてくるかもしれないし、良い人生経験にもなる。

例えば、病院でのトラウマ体験は不幸への耐性を培ってくれた。(怒鳴られる夢を今でもたまに見るのが気に障るけどね…。)

また、不人気県の公務員になっていなかったら、人生を見つめなおす機会もなく生ける屍となって働き続けていたかもしれない。

だからこの先、辞めなきゃ良かったと思うことはあるだろうが、それも含めてこれからの人生を楽しんでいきたいと思うのだ。


とはいえ、生涯の職業として獣医師を選んだことにより、僕の人生が波乱に満ちたものとなったのはここまでで書いたとおりだ。

「臨床」、「会社員」(派遣だけど)、「公務員」という獣医師の三大就職先を経験した僕に言わせれば、獣医師を選んだ時点で幸福な人生の道は閉ざされると言っても過言ではないのだ。

近くに獣医師を目指している若者が居たら、僕は間違いなくこう言うだろう…。

『幸せになりたくはないのか?人生これからなんだから、そんなバカな真似をするんじゃない!!』と……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ