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獣医禁書  作者: 深口侯人
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まえがき

最近、獣医師を主人公にした漫画やドラマなどの影響で獣医師に対する世間の関心が高まってきているように思います。

しかし、どの分野のものでもそうでしょうが、漫画やドラマで紹介されるのは美化された良い面ばかり、登場人物も生き仏のような品行方正の超人ばかりで、実態とは程遠い獣医師の理想像が独り歩きをしているように感じます。

当然、獣医師という職業にも辛く厳しい現実があり、漫画やドラマ内でもちょっとは触れられるのですが、その表現がぬるいことぬるいこと。

『このままでは僕のように虚像に憧れて、実態をよく知りもしないまま獣医師になってしまう若い犠牲者がたくさん出てしまう。それはなんとか食い止めねば!!』

そんな想いに駆られた僕は、早速自分の体験談を元にして臨床獣医師の真実と悲劇を描いた物語を書き始めました…。


そう!

本書は!!

浅ましい金儲けを画策して軽佻浮薄な一時の流行を作出するために意図的に不都合な事実を隠蔽しては民衆の関心を引くような英雄を捏造するマスコミと、その思惑に愚鈍に流されるがままの一般大衆、さらに彼らが無思慮かつ無責任に仕立て上げた幻影の理想像に何の疑念も持たずに憧れて生涯の生業としようとする迂闊な愚物たちと、その大量生産された愚昧な犠牲者たちの足元を見ては寄って集って二束三文で扱き使った挙句に用が済んだら容赦なく切り捨てる雇用者たち、そしてそれらすべての関係者の中から問題を解決しようとする人間が一向に現れないという無気力極まりない社会全体に対する警告の書なのです!!!

「蟹工船」に代表されるような、資本家に搾取される哀れな労働者たちを救済するため、閉ざされた職場に潜む闇を世間に知らしめて問題を提起する告発書の獣医版なのです!!!


…、嘘です。

ただの憂さ晴らしです。

自分が経験した辛い体験談を愚痴りながら紹介しただけの壮大な落書きです。

暇な人だけ読んでください。


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