第3話 七不思議のひとつの自分の屋敷
あわわぁ。
小説書くと心があったまる……( '꒳' )
「ここが、旧領主邸だ」
ルインが指さしたのは、霧の中に浮かぶ巨大な白い屋敷だった。外壁は白いレンガ造りだが、所々に蔦が絡まり、黒く煤けている。
屋敷の奥――霧の奥に突き立つ黒い塔が、不気味に影を落としていた。
「後ろの塔は何?」
リジュが尋ねると、ルインは顔をしかめる。
「俺も行ってみたけど、超硬ぇ結界が何重にも張ってた。まるで“何かを閉じ込めてる”みたいだったぜ」
赤髪をいじりながら、ルインは答えた。
「ってことは!」
ルゥカが勢いよく杖を掲げた。瞳がきらきらと輝いている。
「強者がいるってことよね!? あぁ〜、燃える展開じゃんっ!」
この無邪気そうな少女はAランク魔物2体を同時撃破できる戦闘狂。戦闘センスと突撃精神の塊少女、それがルゥカである。
「いや、落ち着こっ、塔はまた今度っ!」
リジュは慌ててルゥカのマントを引っ張った。
「とっ、とりあえず、屋敷の中を見ようか」
そう言ってリジュは、白い屋敷を見上げる。
派手すぎず、どこか上品な造り。けれど、庭の噴水は壊れかけ、花は枯れていた。風が吹くたび、鉄の門がきぃ、と軋む音を立てる。
「ここ、古いの?」
リジュが尋ねると、ルインは声を潜めた。
「一年前までは人が住んでた。でも、ある日を境に誰も寄りつかなくなったんだ。屋敷は急に古びて、塔には結界が張られた。今じゃ、この街の“七不思議”のひとつさ」
リジュは霧の塔を見上げた。
――どうやら、ただの領地じゃなさそうだ。
胸の奥が、わずかに高鳴る。
スキル《闇鍋料理》を抱える自分に、また妙な“素材”が増えた気がした。
塔に閉じ込められた強者なんて噂でしょ、その時リジュはそう思っていたが……その噂がリジュの鍋生活に関わることになる。
強者は居るのか?
そして、どうなる?
次回!!
ブクマお願いしますっ!




