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詩全集3

生産性がない

作者: 那須茄子

ねぇ時間は

泡のように広がる

ただ

液晶の光に吸い込まれるだけ


微かな鼓動が

無音の夜を彩る

画面の向こう

側にある見えない宇宙


指先は迷子

踊るりながらなぞりながら

ぼんやりとした思考が

霧の中に溶けていく

目覚めも眠りも忘れたこの場所で


時間が静かに囁く


雨の音が止み

風が消える

液晶の中で生まれた淡い夢は

薄明かりの中で揺らぎ続ける


現実と非現実を繋ぐ糸に絡まる


さぁ

深く息を吸って

覗き込んで

この静寂の中に



瞳を閉じることなく見つめる


耳を傾けるたび

無意味な時間が増して

今日の空がまた虚無へと溶ける

それでも私はここに座り続ける

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無駄の無い人生なんて  無味乾燥なんじゃないか
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