【第1話】戦え!水棲少女 伊香保するめ
初夏を感じさせる、ある土曜日の昼下がり。
海沿いの道、その向こうから少女が自転車を漕いでやって来るのが見える。
その十四歳の女の子、伊香保するめは、学校から帰途につくところだった。
彼女が住むこの街は漁業が盛んであり、ここからでも遠く沖合いで行き来する小型船舶が何艘も見受けられた。
空は快晴で、絶好の漁日和だと言えるだろう。
海から街へ、潮気を帯びた風が吹き付けてくる。
この地域特有の温暖な気候も相俟って、その海風自体に不快感を覚えることはあまりない。
とは言え、流石に長時間浴びていると、衣服や頭髪がベトついてきてしまう。
するめも、それを嫌って、肩に掛かるくらいの黒髪をいつもお団子に纏めているのだった。
向かい風が首筋を撫でていくので、少しくすぐったい。
家に帰り着き、するめは海風に飛ばされぬよう外していた眼鏡をかけ直すと、玄関の鍵を開けて中へ入る。
祖父母は漁協の会合、父親は仕事、母親は買い出しに出掛けていて、家にはするめ以外誰もいない。
部屋着に着替えて、ラップで包まれていた昼食を温め直して食べる。
さて、午後は何をしようかなとするめが考えていると、窓の向こう、窓枠に登ってヒトデがよちよちと二足歩行で歩いてくるのが見えた。
それはアカヒトデと思しき種類の、20cmほどの大きさを持つヒトデだった。
どこに目がついているのか分からないが、家の中にするめを見つけると、その腕を器用に動かして、窓を開けるよう合図を送ってくる。
窓を開けてそのヒトデを勉強机の上に乗せてやると、ヒトデは人の言葉を喋り出した。
「お嬢、仕事ですぜ」
それを聞いたするめはハァと溜め息を吐くと、
「分かったわ、今から準備しますから」
と、右手で眼鏡を触りながら返事をした。
近隣の海域ではここ数年、密漁が問題となっていた。
それは街全体の漁獲高にも大きな打撃を与えていて、漁業関係者は日々頭を悩ませていたのだが……。
そんなある日、するめの目の前に“海よりの使者”を自称するヒトデ、“アスティ”が現れたのだ。
彼曰く、件の密漁は、実は“海の悪玉”たちによって操られた人間たちによって組織的に行われているというのだった。
その密漁は、この海の生態系にも悪い影響を及ぼしているらしい。
見かねた“海の代表者”は、本来天敵であるはずの人間と利害が一致しているとして秘密裏に手を組み、悪玉軍を撃退するべく、能力の適合者たるするめの元にアスティを派遣したのだという。
こうして、するめは海の代表者から授けられた力によって“水棲少女”に変身し、海の平和を脅かす悪玉軍と戦うことになったのだった。
するめには、戦いの場に赴く前に必ず行うルーティーンがある。
変身するための儀式と言っていいかもしれない。
まず、帰宅してから解いていた髪を、再度お団子状に結び直す。
また、昼食を取ってからまだ歯を磨いていなかったので、糸ようじと歯ブラシでもって口の中を綺麗にする。
そして、スクール水着の上から半袖短パンの体操服を着る、学校現場での着衣泳の授業においてよく見られるスタイルに着替える。
足元は、素足の上に水陸両用スニーカーを履く。
ここまでが、するめのルーティーンだ。
体操服のディティールについて見てみると、上は首元と袖口の計三箇所の穴に生地の緩み防止の赤い縁取りが付いている所謂丸首体操服だ。
材質としては、綿とポリエステルがバランスよく混紡されているようで柔らかさがあり、素肌の上に着たとしても心地よい肌触りが得られるだろう。
左胸の部分には小さく校章マークが赤色でプリントされており、また胸部全面には大きな名札が縫い付けられている。
その名札はポリエステルか何かの化学繊維100%の生地でできており、体操服のそれよりは硬さがある。
表面には予めプリントされた学級名と、極太黒マジックによる『伊香保』の名を示す文字が、大きく記されている。
その名札の硬い生地の上からでも、成長途上であるするめの膨らみかけの胸、その形の良さは見てとれた。
一方、下に履く短パンは赤い生地でできたショートパンツであり、丸首より割合は低いもののこれもポリエステルに綿が混紡されているようだ。
激しい運動にも耐えられるよう強度と伸縮性を確保しつつ、申し分ない肌触りの良さも実現されている。
赤い色味は丸首の縁取りと統一されており、上下の体操服は名札に書かれた黒文字を除けば、純白と鮮やかな赤の二色で構成されている。
その赤いショートパンツが、するめの太腿の上半分ほどを覆っている。
するめの身体はいまだ成長期であるので、一年生の時に購入してから使い続けているこの上下の体操服は、若干サイズ不足になっていた。
そろそろ、新しいサイズのものに買い替えねばなるまい。
足に履くスニーカーはするめが海遊び用に持っている自前の物で、これも体操服とほとんど同じ色合いの赤色の地に白いラインが入ったデザインとなっている。
するめは、この海沿いの街で生まれ育った子供の中では珍しく色白だった。
体操服を着込んだその姿は、きめ細やかな肌と丸首との純白色との相乗効果、そして鮮やかな赤色とのコントラストによって、この上ない清潔感を醸し出していた。
この“戦闘服”に着替えている最中、アスティは部屋からは出ていかず、するめとは“反対側”を向いて待っていた。
しかしするめからすると、ヒトデの躰のどこに目があるのか正直よく知らないので、本当にアスティが向こう側を向いているのか確証は持てていない。
間ができてしまうので、時間潰しがてら、するめは前々から思っていたいくつかの疑問を、アスティにぶつけてみた。
「アスティさん、私戦いの度に毎回体操服に着替えさせられてますけど、絶対にこの格好じゃないとダメなんでしょうか?
体育の授業でもないのに体操服に着替えるのも、その下にこっそり学校水着を仕込んでいるのも、なんだか恥ずかしくて……」
「なーに言ってんですかい。
その組み合わせじゃないとダメに決まってるでしょう。
我慢してくだせえ。
力を引き出すためには、その格好が一番最適なんです」
「そうなんですか……」
変身によって体操服そのものも変質するのだろうか、これを着て海水に長時間浸かっていても特別傷む様子がないのは幸いだった。
しかし、やっぱりこれで出歩くのは少し恥ずかしい。
「そういえば、アスティさんって、見たまんまですけど、ヒトデじゃないですか。
ヒトデって、“海のギャング”ってよく言われますよね。
だから、そんな感じの荒っぽい言葉遣いなんですか?」
「いや、単にワタクシの趣味で、こういう言葉遣いをしてるだけでござい」
「そ、そうなんですね……」
想定外の回答だったので、言葉が続かなかった。
部屋に沈黙が落ち、微妙な空気が流れる。
気まずくなりそうな寸前で、ちょうど着替え終わって次のフェイズに入れる状態となったので、ことなきを得る。
「…………あ、はい、今着替え終わりました。
今から変身するので、いつものお願いします」
「おっし、了解しやした。
いきますぜ!
スクイードパワー!
スーパーデリシャスチェーンジ!」
机の上でアスティがぐるぐると回転し出すと、その五本の腕から変身エネルギーが放射されていき、それらがするめの身体に集まっていく。
変身エネルギーが体操服の首元、袖口、裾回り、そしてスニーカーの履き口から中に入っていくと、そこに蓄積したエネルギーの集合体が徐々にするめの身体を変質させていくのだ。
まず、上下の体操服とスニーカー、そのそれぞれが身体の皮膚に癒着するように一体化していき、するめの素肌の延長線上にあるような感覚が現れる。
ピタリと貼り付いてボディラインをより浮かび上がらせた丸首とショートパンツが、身体のサイズに合わせて密着していきシュルシュルと衣擦れのような音を発している。
素肌が擦れ、するめはくすぐったそうに眉根を寄せている。
体操服とスニーカー、それぞれが素肌と貼り付き一体化していく過程で、その表面に本来は持ち得ないはずの人肌のような艶感、血が通った柔らかく瑞々しい質感が現れ始めた。
触ってみると、ツルツルスベスベとした肌触りがありそうだ。
やがて、それぞれの素肌との一体化が完了した。
するめの身体のシルエットが、先ほどよりもクッキリしているようにも見えるが、元々するめが着ていた体操服はサイズが小さめなものだったので、実際の視覚的にはそこまで大きな変化はない。
しかし、よくよく見てみると、生地と肌の間に隙間がなくなり、元々の生地の厚さこそ残っているものの、その全体が完全に癒着し合っていることが分かる。
するめの肌感覚としては、体操服そのものが自分の素肌のようになったような感触になっている。
体操服の下に着込んだスクール水着のラインも、微かに浮き出ていた。
この変化によって、水の抵抗をなくし、海中での活動速度を飛躍的に上昇させているのだ。
続いて、大きな変化が始まったのは丸首だ。
大きな名札の下から腹にかけて二列、赤い吸盤が現れ始める。
まさにイカの躰に付いているような、あの吸盤だ。
大きさは一個当たり直径2〜3cmほど。
その吸盤をよくよく見てみると、その丸首体操服の首元と袖口に付いている赤い縁穴に非常によく似ている。
それらを、そのままサイズダウンしたような。
例えばダブルブレストコートの前面に二列に並べて付けられたボタンみたく、小さな赤い吸盤が丸首の前面に定着する。
一見そういう意匠の装飾品にも見えるが、その一つ一つにもするめの感覚は通っていて、呼吸をするかのように伸縮運動を繰り返している。
その吸盤は、二列のラインを延長していく形で、ショートパンツ、太腿、脛にも現れ始めるが、それらの色は今度は体操服の生地と同じ白色だ。
同様に、肩のライン、腕、手の甲までにも吸盤が生えてくる。
こちらについても、腕から先、元々するめの素肌だったところに生えてくるのは白い吸盤である。
今の体勢ではよく見えないが、実はスニーカーの底面、アウトソールにも白い吸盤がビッシリと密生している。
続いて変化が現れたのは赤いショートパンツだ。
「んんっ……」
するめが思わず吐息を漏らす。
ショートパンツの表面、両脚付け根の間の部分にイカの口、俗にカラストンビと呼ばれる黒い嘴が現れたのだ。
カラストンビは大きさがそれぞれ8cmほどの上顎と下顎が対となって構成しており、それを前後にパクパク開閉することによって、その口から栄養を体内へ取り入れることができる。
また、この嘴は非常に硬く、するめの身体を守る防具の役目も果たす。
同時に、ショートパンツの両側面、骨盤に当たるところの両脇に、イカとしての大きな両眼が生えてきた。
イカという生き物は無脊椎動物としては珍しく、人間と同じ仕組みの単眼を持っているのだ。
この白目と黒目で構成される優れた眼に、水棲少女としての能力を掛け合わせることによって、海中でも遠くまで見通すことが可能になる。
そして、変化の最終段階に入る。
丸首の肩の部分、そこから生地が横向きにせり出してきたかと思えば、俗にエンペラと呼ばれるヒレを形成した。
同時に、するめの背中、肩甲骨の辺りから何かが生えてきた。
それはイカの腕だった。
色は、丸首の生地と同じ白色をしている。
まるで天使の羽のように、一列当たり五本の腕が左右二列、計十本の腕が背中に現れた。
優雅にゆらゆらと揺れている。
するめはこの全ての腕を、自分の意思で自在に操ることができるのだ。
それぞれ一番下から一本ずつ、触腕と呼ばれるとりわけ長い腕が生えているが、それ以外の八本は、その全体に例によって赤い吸盤が列を成して生え揃っている。
触腕の二本に関しては、先端部分にのみビッシリと吸盤が集中している。
この十本の腕を駆使し、するめは海中を高速で泳いでいくことができる。
こうして、するめの“水棲少女”への変身が完了した。
するめの持つ適性、それはイカのDNAとの融合ポテンシャルであった。
アスティを媒介として“海の代表者”から貸し与えられた変身エネルギーを身体に宿すことで、するめはイカの能力を持つ水棲少女に変身できるのだ。
その姿は、人間の女の子の全身にイカのような意匠が散りばめられた、まさに人間とイカとがフュージョンを果たしたような見た目をしている。
それにしても、十本もの腕が背中に生えてきたことで、身体の重心が後ろ寄りになってしまっていた。
バランスを取るために、するめは胸の前で両腕を組んでいる。
それによって寄せられた胸が、その形の良い盛り上がりを腕の間に浮かび上がらせている。
しかし、それでもまだ重心のバランスは悪いらしく、身体が後ろに倒れ込んでしまわないよう二本の触腕を脚のように床に突き、傾きを正している。
こんな調子で本当に戦えるのかと思われるかもしれないが、戦闘のために海中に入ってしまえば、ほとんど関係なくなるのだ。
両腕を組み、両脚と触腕で身体を支える。
これが、変身後のするめの基本スタンスだ。
ふんぞり返って偉そうにしている訳では、決してない。
「さあ準備できましたね、お嬢!
それじゃあ行きやすぜ。
海獣退治へ、レッツラゴン!!」
するめは「うむ」と返事を返すが、その表情は何やら不満げだ。
「ん、お嬢、どうかしやしたか?」
腕を組んでムスーっとした顔のままのするめは、アスティに尋ねる。
「言いたいことは色々あるんですけどね……。
とりあえず、どうしても気になること、一個聞いていいですか?」
アスティは、その腕だか頭だかでペコリと頷く。
「大体こういうパターンで女の子が変身する時って、普通、人魚みたいな格好に変身するのかなーって思うじゃないですか?
……なんで、私はイカなの?!!」
するめは万感の思いを込めて、アスティに疑問をぶつける。
水棲少女とやらは、するめ以外にも何人、何十人、もしくはそれ以上いるようだ。
全国各地で、各自割り当てられた海域を守っている、らしい。
アスティからするめはそのように聞かされている。
そして、水棲少女はそれぞれ、エネルギーの源となっている水棲生物のモチーフが異なる。
それこそ、先程するめが言及した、人魚のような姿の水棲少女も存在が確認されている。
なんならこの間、Y◯uTubeに動画が上がっていた。
海中を泳いでいく人魚の影を収めたその映像に、コメント欄は騒然。
どうせCGか何かだろうという意見こそ少なくなかったが、その姿形の美しさという点については満場一致。
全世界で億単位の再生数を叩き出し、ワイドショーなどでも度々取り上げられていた。
それに対して、なんで、私は、イカ……!?
背中から生えた腕はずっとウネウネ動いているし。
肌と一体化した体操服も含めて、身体中が乾燥を防ぐためなのか常にヌルヌルしてるし。
全身吸盤だらけだし。
まともに立とうとするだけでバランス崩すし。
そもそも私自身は、その辺にいるような地味な女子中学生だし。
別に画面映えするような金髪とかピンク髪とかじゃなく、普通に黒髪だし。
変身したら視力良くなるとか、そんなことも特になく、眼鏡かけたまんまだし。
まぁ、これは海に潜る前にどっちみち外すんだけど。
しかも、変身した見た目も、学校で使ってるようなモッサい体操服だし……。
こういう、少女が変身する系のアニメで、セーラー服が題材になったやつならするめにも心当たりがあるのだが、体操服モチーフの変身ヒロインは流石に聞いたことがない。
せめてこんなことなら、水棲少女に任命される前に、体操服を新しいサイズに新調しておけば良かった……。
サイズがぴちぴちで恥ずかしい……。
いや、変身すればどのみち体操服は身体に密着してくるからそれは関係なイカ……。
もし、こんな姿で海中で戦っているところを、誰かに動画で撮られて拡散されてしまったらどうしよう……。
人魚とのイメージの落差がありすぎて炎上してしまうかもしれない。
恥ずかしさのあまり、顔が赤く染まっちゃって、タコと間違えられてしまったりして。
それはどっちでもいイカ……。
それにしてもだ、もしこの先他の水棲少女たちと共闘することになったりした時、私の見た目は初対面で気持ち悪がられたりしないだろうか?
もしかして、主役級の水棲少女たちを引き立てるモブ役ってことですか?
そういうことですか?
「初めまして、わたくし人魚の水棲少女をやらせていただいております。
よろしくお願いいたします。
恐れ入りますが、貴女は何の水棲少女をなさっているんですか?
……えっ、イカ?
イカって、あの、腕が八本付いてる、あのイカのことですか?
あれっ?あ、すみません、腕が八本なのはタコでしたね……。
イカの腕は十本でしたね、すみません。
これは大変失礼いたしました……。
……ふむふむなるほど、イカとタコの違いとして、イカには触腕と呼ばれる長い腕が二本ついている分、タコよりも腕が多い、ということなんですね。
へー、なるほど、すごーい、勉強になりました……」
って感じになったりしなイカ?
それまでに鬱積していたものをぶちまけ始めたするめに対し、アスティは「また始まった……」とうんざりした様子だった。
尤もするめからすれば、ヒトデの顔がどこについているのかは分からないので、その表情を読み取ることはできなかったが。
アスティは適当にあしらうことにした。
「なーに言ってんですか、二億年後の地球はイカが支配している、なんて説も提唱されているんですぜ?
それぐらい、イカは優れた生き物として認知されてるんでござい。
その優位性を誰よりも先取りした特別な存在なんですぜ、お嬢は。
動画が拡散されてしまったが最後、人魚なんか目じゃないくらい、全世界がお嬢の魅力に取り憑かれちまうに違えねえですぜ?」
「えへへぇ、そうですかぁ?」
するめは照れ隠しのつもりか、片方の触腕で頭を掻きながら、背中から生えた腕の吸盤に自分の指を順番に吸わせて弄んでいる。
両肩から生えたエンペラもヒラヒラ靡かせていて、機嫌が良くなったのが丸分かりだ。
ちょろすぎる……。
残念ながら、イカはタコほど頭が良くないのだ……。
モチベーターの役割もこなさなきゃならんし、まるで中間管理職だ。
これだからエージェントの仕事は楽じゃありゃせんぜ、とアスティはどこから出るやら分からぬ溜め息を吐く。
「やる気も出てきましたし、そろそろ敵をやっつけに行きましょうか。
そういえば、今日の敵は、一体どんな海獣なんですか?」
「タコです」
「えっ?」
「すごーく巨大な、タコの化け物です。
お嬢の身体よりも数倍は大きいですぜ。
気をつけてくだせえ。
ヤツは触手の一本一本ごとに独立した脳が付いていると言われていやす。
油断していると、すぐに捕らえられてしまうでしょう。
それに、タコが吐く墨は、吹きかけた相手の感覚を麻痺させる毒性がありやす。
浴びてしまったが最後、ヤツから逃れることは困難でございやしょう」
するめはアスティから敵の生態を聞かされると、触腕で身体を支えるのをやめ、徐に畳の床へ寝そべりゴロゴロし始めた。
「……やっぱり今日は行くのやめとこうかしら?
なんか、捕まえられて卑猥なことされそうな予感がしますし」
「お嬢!」
あーもう、すぐこれだ……。
これだからエージェントの仕事は楽じゃない。
ワタクシもそろそろ転職を考えましょうかねぇ……。
近場の海を守るため、伊香保するめ、戦え!
おわり
こういうのすごく可愛いと思うんですよ。
2023年4月19日13時48分
タコ墨の説明について、誤った内容を発見したので内容を修正しております。
間違った内容を載せてしまい、申し訳ありませんでした。
主な参考書籍
◯桜井泰憲(2015).イカの不思議 季節の旅人・スルメイカ,北海道新聞社
※本作はPixivと同時掲載予定です。