4話 ノーマルスキル《強奪》
チート過ぎるでしょこれ……
スキル一覧が
《経験値10000倍》とか《魔力無限》、《伝説級魔法全習得》など明らかにやばそうなスキルが沢山あって結構驚いた。アニメでもここまでチートなスキルは無かったよね……
そんなインフレチートスキルの中から俺が選んだのは《強奪》。
『なんでそんな地味な能力にするの?っていうかそれノーマルスキルだよ!? 』
「じ、地味とは失礼な……ってノーマルスキル? 」
『え?うん、スキルの所タップしてみて! 』
スキルをタップすると説明が出てくる。これはゲームとかと一緒だな
━━ノーマルスキル《強奪》━━
・スキルを発動すると任意の相手のスキルを奪い、自分のスキルに加える事が出来る。
【注意点】
・魔力が相手の方が多いとレジストされる可能性があります。
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例えば相手が《魔力無限》を持っていたとしたらこれで奪えば自分のスキルに出来るって事だよね?全然ノーマルじゃない気がする。
『そゆことだね〜君優しいだけじゃなくて頭も良いんだね!だけど《無限魔力》は流石に持ってる人居ないんじゃ無いかな……せめて《伝説級の魔法》とかかな?』
「詳しく説明ありがとうございます。じゃあ僕は《強奪》に決めますね!」
『ちょ、ちょっと待って!!? 』
「ど、どうしたんですか?」
焦ってるような戸惑っているような様子で本当にそれでいいのか聞いてくる。
『確かに《強奪》は文面だけ見ると強く見えるけど自身の魔力と相手の魔力で自分の方が多くないとレジスト(対抗)されちゃうんだよ!? 』
「説明欄に書いてあったことだな。特に問題は無いと思うが……? 」
『私達はスキルは与えれるけどステータスに勘定は出来ないから魔力を世界最強に!なんて事は出来ないんだよ!? それでもいいの?……』
こんなチートスキルが貰えるんだからそりゃあステータスまでいじってくださいなんてのは無理なのは予想がついている。
……だが僕は運が良いからな。なんとかなるはずだ。
『運が良いからって……』
まだ心配してる様子なので安心させる為に
「ロリ……ううん。ルーミャ様が転生させてくれるんだし異世界最強のステータスになるに違いないよ! 」
と。
『えっ……あ、うん…… 』
自信満々に言い放ったがルーミャ様の顔がポン!と音が聞こえるくらい赤く染まり消え入りそうな声で頷いていた。
『っ……あ……もう時間みたい!! じ、じゃあ名残惜しいけど転生させるね!元気に楽しく過ごしてね!! 』
かと思ったら急に慌てだし転生の時間だと伝えてくる。
「何から何までありがとうございました!」
いよいよ転生みたいだ。このロリっ子神様とお別れするのはちょっと悲しいけど異世界も楽しみだし仕方ない。
『あ、あの……!名前何?……』
そう言えば名前言ってなかったな。
「僕の名前は万丈氷月です あ、高2でした。」
過去形なのは傍から見たら変かもしれないけどそこら辺はもう異世界に行くから合ってるか。
『氷月君か……また会えたらお嫁さんにして欲しいな……』
転生間際にボソッとロリっ子神様が何か言った様な気がするけど聞き返す間も無く景色が反転し思わず目を瞑ってしまいーーー。
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