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1話 え、うそ…俺死んだ?

連続投稿の2話目です

基本学校以外の時は1歩も家を出ない僕が何故ゲームショップにいるのか

その理由は2つ


1つ目の理由は新作ゲーム『ファミリーファンターⅢ』の発売日で数ヶ月も前から予約をしていて楽しみにしていたから。


2つ目はスマホの課金カードを買いに来たから。まぁ、これはついでに買っとくかって感じだがな 特段課金する理由は無いが備えあれば憂いなしって言うし良いだろう。




「袋は入りますか?」



「あ、はい。お願いします」



しまった……マイバックを持ってくるのを忘れてしまった。


ろくに外に出てないから財布と、スマホだけでなんとでもなると思っちゃうからな!仕方ないね。うんうん。


そんな事をぼーと考えていると会計が済み、店員さんからゲームソフトとカードが入ったビニール袋を受け取った。


速く家に帰ってゲームしたいしちょっとしたショートカットとなる路地裏使うか。


人気の無い路地裏に入り歩いていると



「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」


少女?らしき声の悲鳴が聞こえた。


いや少女以外無いか。これでおっさんだったら回れ右する自信があるぞ。


何事かと思い悲鳴が聞こえた方向に向かいそっと見てみると、刃物を少女に突き刺そうとしている若い男の姿が。


少女は中学生辺りの背丈で黒色の髪が背中ら辺まで伸びている。顔は普通の中学生と比べると可愛いく見える。


別に幼馴染とかクラスのやつって訳でもないのに何故か僕は犯人に向かって動いていた。


「いつの間に!だが丁度いいから死ね!」


「良くねぇよ!? だけど僕は絶対その子を助けるからな」


俺が刃物男にそう言うと何が可笑しいのか狂ったように笑い始め……


「グヒェヒェヒェ余計殺したくなってきたじゃねぇかグヒェ」


いや笑い方キモすぎんか?薬物キメてるだろこれ。


まぁ、こんな奴に僕が負ける訳無いな。……性格では。


ただひとつ心配なのが、相手は刃物を持っていて、僕は引きこもりのニートで武器は何も持っていない。


この時点で勝敗は明らかだし、普通だったら逃げてるはずだ。


何故動いたか自分でも分からない。


だけど、死ぬ時ぐらい誰かを助けて死にたい。ふとそれが頭をよぎったからか?


僕の拳が若い男に当たる瞬間、僕の腹には奴の刃物が。



あ、死んだわ俺……


だが僕は運だけは良いからな。多分これも奇跡的に避けれるだろう


そう、僕は運だけは凄く良かった。


学校のテストが全く分からなかった時全て適当に書いたら全問正解したり。

排出率0.1%の最強装備を10連で全て揃えてしまったり。

賞金がかかったFPSの大会でスナイパー全弾ヘッショ決めたり。

等々、ここぞという時に運が凄く良くなったことが幾つも。


だったら僕が死にそうな時なんか絶対運が味方をして奇跡的に避けれる。


そんな思いつきも虚しく僕のお腹に刃物さんが


こ ん に ち わ


更に蹴りを入れられ壁に衝突、骨も何本か折れた。


くそ……僕にもアニメのキャラみたいなチート能力があればこんな奴なんかに負けなかったのに……


いくら運が良かったとしても常識的に有り得ない事は実現される訳ないか


幸い少女は男が俺に意識が向いてる時に逃げれてたから助けれたって事で良いのかな。


そうしてる間にも出血は進み、呼吸すら出来なくなってきた。


最後に思い残す事があるとすれば


今度こそ人を守れるようになりたい


そう願った瞬間意識もなくなり倒れ伏したーーー。


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