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13話 僕が補助すると魔力が増えるらしい


ヒナのお陰で魔力が1000万もある事に気づいた僕はヒナの手順通りに回復魔法に魔力を加え冒険者達の治療をした。



懸念していた様にまた襲ってくるのではという心配も無く、先程からずっと感謝の言葉と謝罪を受けている。



ヒナへの暴行に関しても本人に土下座までして謝っていてヒナも許すと言っていたのでこの件も終了していいだろう。



(まさか異世界にまで土下座の文化があるとは思わなかったが。)


これにて一件落着だと思ったのだが……。


「なんか力が増えたぞ? 」


「魔力が上がってますぜボス! 」


「魔力がどん底に低かった俺らが人並みの魔力になってるだと!? 」



そう……。


ヒナの回復魔法に僕の魔力を被せると治癒効果だけでは無く魔力を少量だが付与されていた。



冒険者達の元の魔力と今の魔力を比べ逆算すると王国の宮廷付与師の付与魔法の量と同じらしい。



やはりヒナが言っていた通り魔力1000万というのは本当だということを信じざるを得ない。



どうしたものかと考えていると冒険者達が僕の前に集まってきた。


「何から何までありがとうございやした! まさか貴族の坊ちゃんだったとは……」


「え?僕は貴族の坊ちゃんじゃないですよ? 」



急に何を言い出すんだこの人達は。



「あ、お忍びで来てるって事ですかい。何も知らずにお聞きしてすいやせん」


なんか勘違いされてるっぽいな。僕は異世界から来たただの一般人なのに。


「え!?ひゅーがくんって貴族様なの? 」



挙句の果てにはヒナまで勘違いしだしたので訂正を入れる。



「いや本当にただの庶民です」


「そうですかい、回復魔法に魔力を付与出来るなんてこんな凄い事出来る一般人なんて初めて見るもんで」



誤解が解けたみたいで良かったよ。


「そういえば名前言ってなかったですな、俺はカリスという者で見ての通り冒険者をやってやす」



その後しばらく冒険者達もといカリス達と談笑を暫くしていたが日が暮れ始めた為、カリス達は街に帰っていった。


性根は良い奴らなのかもしれないな。

だからとはいえ、たとえ事情があったとしても暴行は許されない行為だし駄目だけどな。


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