24話:間食の流儀
皆さんこんにちは。奇柳業です。今回は少し短め。テストつらい。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
たこ焼き、お好み焼き、もんじゃ焼き、そして一体何を焼いているのかは考えたくはないが匂いだけはやたらいい【自主規制】焼き。なんとも多くの美味そうな屋台が俺たちの目の前に現れた。
「ちょっとお腹すいたネ。何か食べていこうカナ。渉輝クンも何か食べる?」
「んじゃ。お言葉に甘えて。」
まずは一番近くにあったたこ焼きを買ってもらい、一つ口に運ぶ。美味い!!この旨さ、元の世界と遜色ない。そしてなんと言ってもタコ!この新鮮さ。捕れたてなのか?タコが口の中で動いてるみたいだ。
イテっ。いきなり口の中に棘が刺さった。慌てて吐き出す。
「あーあ。もったいない。タコが逃げちゃったネ。」
「え?」
よく見ると、俺が吐き出したのはタコだ。さっき食ってたはずの。どうやらこの世界のタコは火に強い耐性があり、すぐに噛みちぎらないと食われてたまるかと動き出して来るようだ。感動を返せ。
「まあ初めて食べる人のお約束なんだけどネ。じゃあ次は・・・」
そうして次々食べ歩きしていくと、ついに俺たちは【自主規制】焼きの屋台まで辿り着いた。
「2つもらえるカナ?」
串に刺さった【自主規制】が渡される。見ただけで吐きそうだ。しかし匂いだけはいい。ゴクリ。決意を固めて口に入れる。グニョ?グチャ?言語化出来ない食感が俺を襲う。気持ち悪い。生きたスライムみたいだ。しかし恐ろしく美味い。他に例えられない旨さだ。癖に・・・ならんわ。美味いけど・・・いや美味いんだけどさ・・・
「どうカナ?ここの人たちの間では結構メジャーな食べ物なんだケド。」
「もう二度と食いたくないです。」
俺は満面の笑みでそういった。
◇◇◇
「で、渉輝はどこだよ。」
本について荒方調べ終わり、広場に出たところで呟く。あんにゃろどこ行きやがった。
「あーはいはい。今呼ぶわ。」
いきなりルナがハーモニカを吹きはじめた。やっぱり見惚れそうになるが今はそんなことを言ってる場合じゃない。
「だから渉輝を探しに行きたいんだって・・・」
「ちょっと待ちなよ。今来るから。」
そう言ってハーモニカを吹き続ける。なんだよ今来るって。笛吹いてるだけで誰かが来るなら世話はない。ハーメルンの笛吹男じゃあるまいし。
「お!響也じゃねえか!試練はどうだったんだ?」
おっと笛に釣られてネズミが一匹。




