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2輪ノClover  作者: 奇柳 業
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21話:竜の里

皆さんこんにちは。奇柳業です。今回は響也視点となっています。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

 『タス・・・ケテ・・・・二・・・ゲテ・・・』

 『大丈夫。大丈夫だよ、ネクロ。俺が助けてやる。』


念話でネクロに呼びかける。しっかしどうしたんだ?いきなり。苦しみながら、ネクロは俺をひっかき、噛みつき、呪いをかける。あ、やべ嗅覚消えた。全く。強くなって・・・


 『落ち着くんだ。ネクロ。気持ちを落ち着かせろ。』

 「ゥウ・・・・」


少しだけ落ち着いてきたみたいだ。段々と噛む力が弱くなっている。


 『・・・アリガトウ・・・』


ついに噛み付いていた口も離れ、俺の腕の中でネクロはすやすやと眠りだした。可愛い奴め。ネクロとであって一年。もう言葉も覚え、呪いも少しづつ使えるようになってきた。あとは俺がそれを生かさないと・・・


さて、消えた嗅覚をどうしようかな・・・




     ◇◇◇




 ギルドに戻ると、俺の悩みはすぐに消えた。事情を説明したらバロンが解呪魔法をかけてくれたのだ。すげぇなこのギルド。ついでに、俺は団長に一つ依頼をした。


 「呪怨龍の飼い方を知りたい?いやそんなものこっちが知りたいが・・・あ、あそこならなにかあるかもしれん。」

 「あそこ?」

 「ピューイ?」

 「竜の里だ。」


竜の里。その名の通り。龍とともに暮らす民族が住んでいるらしい。数多の龍がその周辺で見られるみたいだ。たしかにそこなら暴走の原因とかを知るすべがあるかもしれん。


 「この依頼にゃアルを付ける。いい情報見つけてこいよー。」

 「よろしくネ。二人共。」

 「ありがとうございます。団長、オヂサン。」


新しい目標は竜の里。楽しいとこだといいな・・・




     ◇◇◇




 竜の里はこのギルドからは結構遠く、歩きで5日かかるらしい。ネクロの暴走の原因を知りたがってる俺としてはは少し悲しいんだが、まあ仕方があるまい。と思っていたのだが・・・


 「ネクロクンについて知りたいなら早く行きたいよネ。30分で行こうか。行く用意ができたら外に出てネ。」


と、あっさり言われてしまった。荷物という荷物があるはずもなく、すぐに俺たちは外に出た。


 「早いネ。じゃあ行こうか。〈第陸ノ難行〉」


そうオヂサンが言うと、オヂサンの付けていた腰帯が、鳥の翼のような形をした弓へと変わり、一瞬クチバシと爪、翼が青い鳥が見えた。しかしそれは、すぐにオヂサンの体に取り込まれ、代わりにオヂサンにそれらが生えた。


 「さあのってネ。早く飛ぶから酔わないようにネ。」


本当に、うちの先輩方はことごとく化け物だ。




     ◇◇◇


 


 「付いたヨ。ここが竜の里さ。」


 想像以上に快適な空の旅だった。早いのになぜか風も喰らわず、飛んでくるモンスターはオヂサンの弓で射抜かれていった。おかげでまるで飛行機のファーストクラスのような経験をすることが出来た。


さて。ここが竜の里か。なかなかきれいなところだ。レンガ造りの建物に中央にそびえる高い塔。中世ヨーロッパのような感じの町並みだ。屋台もあるな。後で行きたい。


 「誰だお前ら。このあたりじゃ見かけない顔だな。」


空から声が降ってきた。見上げてみれば、赤い竜に乗った青年がこっちに来ていた。


 「悪ぃがここは最近襲撃が多くてな。身体検査は厳重だぜ。」


黒く整った短髪に擦り切れた短パン。腰につけたハーモニカ。それに半袖パーカーといった結構ファンキーな格好なやつだ。しっかし絶妙な距離を保ってやがる。


 「まあお前さんら突っ立てないで名乗りなよ。はよはよ。」

 「おいおい人に名前聞く時は自分も名乗んなよ。」


おーっといきなり渉輝が突っかかった。いやどっちかっつーとこっちが悪いよ今は。アポ無しでいきなり飛んできたんだしさ?


 「んーまあそのとおりだな。俺はルナ。ノズリフ・ルナだ。さあ名乗んなよ。」


あら素直。根はいいやつなのね。


 「俺は響也。そんでこっちがネクロ。そしてこいつが渉輝だ。」

 「なんでお前が俺のことまで紹介してんだよ。」

 「オヂサンは付き添いだからあんまり気にしないでネ。」


と、ここまで紹介してネクロを出したときに、ルナの目が変わった。

 

 「そいつどこからとってきたんだ?」

 「卵から孵したんだ。」


それを聞くと、ルナは眉間にシワを寄せ、訝しげな表情を浮かべた。


 「お前・・・いや待てよ。もっと良い方法があった。」


そういうと、ルナはハーモニカを口に当て、綺麗な音色を奏で始めた。


 「なるほどねーこれはどうかな。」

 「思わず聞き入っちゃうヨ。オヂサン気に入っちゃったカナ。」


ルナはその後も「これはそうなんだねー」「ふーん。面白いね。」とか言いながら様々なリズムを次々と奏でた。器用なやつだ。音が止んだかと思うと、ルナはハーモニカを腰に戻し、俺たちに近づいてきた。


 「はいはいすまんね。そんで?こんなとこに来た用は何だい?」

 「こいつの飼い方を知りたい。前いきなり暴れだしてな。」

 「あーなるほどね。そりゃそうだな。」


なにか腑に落ちたらしい。信用されたのか?わからん。なんか言動が読めないんだよな。


 「ついてきなよ。飼い方とかはその後だ。」

 「おいちょっと待てよ。何する気なんだ?」


渉輝がルナに確認を取る。なんか俺たち行き先言われずについてこいって言われること多くね?


 「ああすまんすまん。えーっと響也だっけ?お前さんには竜の里名物、竜戦士(ドラゴンナイト)の試練を受けてもらうぜ。」




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