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2輪ノClover  作者: 奇柳 業
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15話:闘気盛んな若者

皆さんこんにちは、奇柳業です。今回は渉輝視点となっています。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

 時は少し遡る。


 「俺の特訓って結構厳しいって評判だよ?」

 「構わねぇ。俺は響也を守れるくらい強くなりたいんだ。」


葵にレノンにアルゴス。強者と思われる者たちを俺は見ることができ、さらに運良く生き残れてもいる。しかしどの時でも俺は大して何もできなかった。それは俺が戦い方はおろか自分のスキルさえ完璧には把握していなかったことが原因と考えている。


 ならばどうするのが最適解か。それは当然それらを学ぶことである。当然実戦形式で。というわけなので俺はバロンに頼み込み、多少の説明を織り交ぜてもらいながら模擬戦を開始した。これなら俺も強くなれるはずだ!




     ◇◇◇




・・・と、意気込んだまでは良かったんだが、思いの外その模擬戦は熾烈なものだった。何を隠そうバロンはスキルこそ使っていないものの手加減無しで本気で戦ってくるのだ。そんでどれだけ俺がダメージを喰らっても回復術の達人であるバロンは一瞬で治すうえに疲労回復までしやがる。おかげでほとんど休み無しで戦い通しだ。


まあそんなような地獄の特訓の成果というべきか、俺の〈闘気術〉はLEVEL3まで上がり、〈体術〉というスキルまで取得することができた。最も体術はまだLEVEL1なんだけどな。


 「響也。俺がちょっと攻撃に回ってみるから観察頼む。」

 「大丈夫なのか?」 

 「問題ない。」


俺は、空中浮遊しているズミーラに駆け出した。


 「〈病槍〉!」


ズミーラが槍のようなものをこっちに放つ。しかし〈体術〉スキルを得て体の動かし方が上達した俺にとっては避けることなど造作もない。俺を倒したきゃ面状で攻撃してきな!


 「面倒な・・・〈破綻病風(パンデミックウェーブ)〉」


ズミーラも馬鹿ではない。しっかりと全体攻撃に移行してきた。ちぇ。


 「〈闘気盾(オーラシールド)〉!」


〈闘気術〉は闘気を操るスキル。それ以上でもそれ以下でもない。だからこそ、持ち主の使い方次第でいくらでも化ける・・・と、バロンは言っていた。つまり、俺が望めば望んだ姿に変わる。盾を望めば盾になる。


 まあ一度に使える総闘気量には限界があるみたいなんだがな。


盾を使って病の風をしのぎ、ズミーラに近づく。これで俺の射程圏内だ。


 「〈闘気跳躍(オーラアクセラレート)〉」

 「何っ」


足に闘気を集め、一気に地面に向けて放出する。その反動でズミーラの懐に潜り込む。そしてすぐさま右拳に闘気を込める。

 

 「〈闘気破砕拳〉!!」


バロンと共同で生み出した全闘気を込めた渾身の正拳突き。岩を砕く程度の威力はあったが・・・


 「ゔ・・・っと。やれやれ、思ったよりも効くねぇ。こりゃ遊んでる場合じゃないな。」


ほぼ無傷じゃねぇかクソったれ。




     ◇◇◇




 このまま突っ立ってるわけにも行かないので一度響也のもとにもどる。


 「渉輝!お前いつの間にあんなこと出来る様に!」

 「お前が寝てる間ただのんびりしてた訳じゃねぇからな。そんでなんか分かったか。」


俺は勝手に思っているんだが、こいつには特殊な体質・・・固有スキルといったほうがいいか?名付けるとするなら〈万能理解〉と〈自己把握〉だろうか。を持っていると考えている。


そう勝手に思っちまうほどこいつは物事の把握が早い。自己分析能力も高い。だから何か掴めてるんじゃないかと思ったんだが・・・


 「まあなんとなくな。俺も少し試しながら戦闘に参加する。命大事にでいこうか。」

 「りょーかい。」


闘気を研ぎ澄まし、戦闘準備を行う。ちょっとばかし不安が残るが、あいつが試そうとしてることを信じたい。さあ。第二ラウンド開始だ。


     

     


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