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第0話 ある日の事
「うーん....暇だ」
ある日の昼下がり奴はそう呟いた
「そうですねぇ...最近ダンジョンに潜ってませんもんねぇ」
「そりゃあれだ。化野がダンジョンを見つけてないからだ」
「ケッ俺の所為かよ。おリーチ」
何をしているのかと言うとギルド「邂逅」のこじんまりとした部屋の一室で麻雀を打っているのである
「そうはいってもなー暇なもんは暇なんだ」
とギルドの紅一点(と言ってもメンバーは4人しかいないのだが)白鷺が退屈そうに呟く
「あれ?最近は仕事の方大丈夫なんです?」
とギルド唯一の良心、涼が手牌を見ながら聞く
「それを言ったらナカムラさんの方が多いんじゃないの?」
とよく言えばダンディー悪く言えばおっさんなナカムラをみながら呟く
「最近でかい山を片付けたから結構俺もひまなんだよっとリーチだ」
「...ロン 四暗刻単騎」
くっそ もうちょいなのにぃー と周りから罵声を浴びさせられるが知ったこっちゃない
「相変わらず強いな化野」
「まぁな」
とメールが白鷺に届いたようだ。途端白鷺が悪い顔になる
「どうした?」
「なーなー...ここ行かない?」
と奴が示したのは