第9話
9話です。
王国編もそろそろ終わりです。
この章戦い全然なかった、、、
ノエルちゃんはヒロイン候補です。
アーデンブルグ伯に案内されてダイニングにいる。
「改めて姫様、皆様ここまでお疲れ様でした。」
「叔父様ご無沙汰しております。1年ぶりですかね。」
「そうですな。また1段とお綺麗になられましたね。」
「ありがとうございます。そうですわ、ご紹介致しますね、こちらの方が悠理様です。」
「貴殿が勇者殿ですな。お初にお目にかかりますイーサン・アーデンブルクと申します。」
「初めまして。榎本悠理と言います。よろしくお願いいたします。」
俺は立ち上がって会釈をすると、アーデンブルク伯も立ち上がり会釈をしてくれた。
「アニエス姉さまおひさしぶりなの。ゆうしゃ様はじめまして、ノエル・アーデンブルクなの。」
「久しぶりですねノエル。大きくなりましたね。」
「ノエル様初めまして、榎本悠理です。よろしくね。」
アーデンブルク伯の隣に座っているのは娘さんで6歳くらいだろうか、金髪に黄色と淡い青のオッドアイの人形みたいな女の子だった。
オッドアイか初めてみたな。。。
まじ金髪とオッドアイで造形物を思わせる可愛さだな、、、
「魔眼持ちなのですよ。オッドアイを見るのは初めてですかな?」
「ええ。前の世界でもいなかったものですから。」
見惚れていたら勘違いされたがロリコンって目で見られるよりマシだったから、合わせた、、。
俺実は幼女趣味なんかな、、、??
「ただまだ能力は発現していないのですがね。」
オッドアイは基本的に魔眼を授かるらしい。
タイミングはそれぞれらしいが大抵6歳くらいまでに発現するんだとか。
オッドアイってマジ神秘的だわ。
流し見しながらそんな事を思った。
「でわ食事にするとしよう。」
アーデンブルク伯がメイドに指示を出してから少しすると食事が運ばれてきた。
王家で食べていたものと大差ないおいしい料理だった。
王家は肉が多く魚は少なかったがここは海が近いらしく魚料理メインだった。
こうやって魚食べてると、寿司や刺身が恋しくなってくるなぁ。。
この世界では生食はしないそうだ。
醤油もみかけなかった、、、、。
あぁ急に和食が凄く食べたくなってきたよ、、、、。
「ところで勇者殿のお力のほどはどうですかな?」
「素晴らしいお力をお持ちですよ。」
「それはそれは、是非ともお手合わせしていただきたいものですな。」
「自分はかまいませんよ、アーデンブルク伯様。」
食事の後に紅茶を飲んで雑談していると、アーデンブルク伯がそんな事を言い出した。
俺としては全然かまわないから引き受けたんだけど、アーデンブルク伯が相手するん、、?
確かに武人って感じの人だけどねぇ、、。
今日は遅いので明日って話になった。
「アニエス姉さま、今日はいっしょにねてくれませんか、、なの?」
「ええ。いいわよノエル。」
「あは~。ありがとうアニエス姉さま。」
ノエルちゃんがむっちゃ可愛い、、、癒されるわ~。。
「ゆうしゃ様?ゆうしゃ様もお話しませんかなの??」
「そうだね。ノエルちゃんよろしくね。」
「ゆうしゃ様はどこのお国の人なのですかなの?」
「俺はね、日本って国なんだけど異世界って分かるかな??」
「いせかい?なの??」
「ノエルちゃんがいるアルカディア王国がない世界かな。」
「ノエルのいないせかい。あまり分からないなの。。」
「ちょっと難しいよな。。アニエス、、?」
「ノエル大きくなって勉強したら分かるわ。」
「分かりましたなの。姉さま。」
「それでいいのか、、アニエス、、。」
「いいのです。勉強する意欲にも繋がりますしね。」
それからアニエスとノエルちゃんといろんな話をしてノエルちゃんがウトウトしだしたので解散することにしてお風呂をいただいた。
今アーデンブルグ伯領の訓練場にやってきている。
「ルールはどうしましょう??」
「攻撃魔法無しの、1発決めたら勝ちということにしよかの。」
「分かりました。では、、行きます。」
「来い!!」
俺はまず真っすぐにアーデンブルク伯に突っ込み上段から切り落とす。
アーデンブルク伯が頭上でそれを受け止め切り返してくる。
俺はそれを躱し、1歩引いて、、
「アクセル!からのダブルアクセル!!、、、これで終わりです。」
アクセルで正面に一気に迫り、剣を振り上げると見せかけてダブルアクセルで背後に回りこみ首に剣をあてた。
、、、、ステータスもだいぶ落としていたがすぐに勝負は終わった。
「いやぁ、、まいったわ。。まったく歯がたたんかったわ。」
「奇襲みたいなものなので次も通用するかは分からないですよ。。」
「だがその年でこれは凄まじいですの。」
「ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです。」
アーデンブル伯との模擬戦を終えた後伯爵家に戻り食事をいただいた。
「どうでしたか叔父様?」
「いや、まったく歯が立たなかったですな。素晴らしい力をお持ちでしたわ。はっはっは。」
「上機嫌ですわね叔父様。」
「うむ。楽しかったよ悠理殿。」
「いえ。ありがとうございます。」
ちょっとキャラ変わっててびっくりしたわ、、。
「悠理殿は婚約者はいらっしゃるのかな??」
「いえ。いませんよ。」
「では私の娘ノエルはどうですかな?ノエルもよく懐いている事だしの。。」
「お、、叔父様???な、何を言ってるのです??」
アニエスが飲んでいた紅茶を吹き出した。
むっちゃ慌てるアニエス。。前もあったな確か、、、。
「いや、いないのなら是非ノエルを貰ってほしくてな!私より強く、しっかりした若者だ。
私は彼に好感を持ったよ。」
「ですが叔父様は公爵家ですよ??」
「悠理殿は勇者なのだ。何ら問題ないと思う。むしろ光栄な事だ。」
「すいません。まだ婚約とかは考えてなくてですね。。」
「そうか。。悠理殿には勇者としての使命がありましたな。。もしノエルの事を検討してくれるならその時は言ってくれますかな?」
「分かりました。」
そろそろ時間ということなので準備をし馬車の前までやってきた。
「叔父様ありがとうございました。来年また伺いますね。」
「光栄でございます。殿下お体にはお気をつけください。
悠理殿もまた是非お越しください。」
「姉さまノエルはたのしかったです。おわかれはかなしいです。。
ゆうしゃさまもありがとうなの。。またノエルと遊んでくれる、、なの、、?」
「ノエルまた来年会いにくるわ。その時までいっぱい勉強するのですよ??」
「ノエルちゃんまた会いに来るからその時は一緒に遊ぼうね。」
「分かったなの。姉さまいっぱい勉強するの。
ゆうしゃさまありがとうなの。楽しみにしてますなの。、、あと、、やくそくも忘れないでなの、、。」
俺達はアーデンブル伯たちに見送れながら次の町に旅立った。