第2話
2話目です。
3話4話繋げました。
俺が告白の言葉を告げた瞬間、馬鹿でかいバキっ!!という音と先ほど以上の揺れに機内はパニックに陥った。
乗客の悲鳴が悲鳴を呼び大変な事になっている。
俺もパニックになりかけたがなぎさが目に入りなぎさの手を掴んだ。
「なぎさ落ち着け!俺を見ろ!」
「きゃぁー。落ちるぅー!落ちるぅー!ゆ、悠君!?」
我ながら俺を見ろなんてセリフを口にする事があるとは思わなかったがなぎさがおかげで少しおちついたみたいだった。
飛行機も今急に落下しているわけではなさそうだ。
ただ窓から煙が見える、、、、
これやばいよな、、、絶対、、
「皆さん落ち着いてください。ベルト、マスクを装着してください!!」
CAのお姉さんが声を張り上げる。
すげー、さすがプロ、、、、
「機長の落田です。エンジンに異常が発生し現在片側しか使えない状態にあります。
我々も着陸に全力を尽くしますので、皆様も落ち着いて乗務員の指示に従って下さい。
皆さん落ち着いて、そして祈ってください。以上落田でした。全力を尽くします。」
乗客達が指示に従い、そして祈りを捧げだした。
俺もなぎさの手を握ったまま祈りを捧げる。
俺もまだ死にたくない、なぎさにまだちゃんと伝えられてない。
必死に祈った、、、、、
だが人の夢と書いて儚いというように俺たちの願い、祈りは届かなかった、、、、
致命的な再度バキっ!!と音と急降下しているのだろう浮遊感にみまわれる。
あぁ、くそ、、、ここで死ぬのかよ、、、
「なぎさあぁぁぁぁ!!」
俺はベルトを緩め、横からなぎさを抱きしめる。
せめてなぎさは無事であって欲しいと思っての行動だ!
「神様いるんなら助けてくれよおぉぉー!!、なぎさだけでも頼むよ、神様あぁぁ!!」
そう叫び俺達は落ちた。
だが突然眩い光に俺がつつまれた。
「少年、、、大丈夫かのう?」
「うぇ?、、、ここは????」
俺はいきなり爺さん起こされテンパる。。。
「ここは一体どこなんです、、、、飛行機事故!!俺達は事故にあったはず!!」
「そうじゃ、君達は飛行機の事故にあったのじゃ。」
「なぎさは!?皆は無事なんですか!?どうして俺だけここにいるんだ?、、、」
「1つずつ話すとしようかのう、、、まず君達は飛行機事故にあった。儂はちょうど魔神に対抗するため、召喚を行っておったのじゃ。」
「え?魔神、召喚???えっ??何言って???」
は?この爺さん何言ってんの??
「そして儂の召喚の条件に君が合ったのじゃ。条件が神を心の底から祈るって事なんじゃがのう。」
「心の底から、、、あの時か。でもなんで俺だけがここに??」
「君が条件を満たした中で1番適正が高かったのじゃ。」
「そうなんですか、、、」
この爺さんもしかして神様なのか?
「そうじゃ。儂は世界神じゃ。」
え?心読まれた??
「まぁそう言うことじゃ。そして事故に会った君をここ神界呼び寄せたのじゃ。」
「なぎさは、、?皆は??」
俺は最悪の状況を想像し恐怖した、、、
「まずあの事故は生存者は3名しかおらんのじゃ。」
「3人、、、そんな3人なんて、、なぎさ、、剣斗、はるか、、、」
「一人はなぎさ君じゃ、あとの二人は君の知らない人達じゃ。」
「なぎさぁ!!よかった。よかったぁぁあああ!!、、、、、剣斗、はるか、そうか、、、」
俺はなぎさの無事には素直に心の底から喜んだが、剣斗、はるかの事で目から涙が溢れて止まらなかった。
少しの間俺が泣き止むまで爺さんは待ってくれた。
「それから君の事なんじゃが儂の管理する世界に行って力になってもらいたい。」
「元の世界には戻れないんですか?」
「君は事故で死ぬはずの所を儂が呼び命をつないでおる、、元の世界に戻れば君はすぐに死んでしまうじゃろう。」
「そ、、う、、ですか、、、もうなぎさには会えないのですね、、、」
俺はなぎさの顔を思い浮かべながら、異世界に行くことに決めた。
「分かりました。異世界に行きます。」
「ありがとう。感謝するぞい。」
「君には儂の加護と恩恵を与え、体も儂の力で万全の状態まで回復させよう。」
「でわ、向こうに送るからの。詳しい事は向こうできいてくれたまえ。」
俺は眩い光に包まれて神界を後にした。
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