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全ての始まり
きっかけはすべて、15年前のある一家死傷事件から始まった。
目の前で両親が殺され、住み慣れた家は無惨にも赤い炎に包まれて崩壊していった。大怪我を負った妹を炎から庇うように抱き止めるまだ幼い兄妹たちの目の前で……
後日、兄妹たちは証言するが証拠にはならない。と言われ、やがて事件は時効を迎えることに
やがて、五人の兄妹はそれぞれ里子として引き取られ、離れ離れとなるが五人は同じ思いを抱きながら過ごしてきた。
兄妹の思いはただ一つ
両親を殺し、事件を水に流すように見逃した警察にいつか復讐をする為に
それから15年の時が経ち、兄妹はそれぞれ復讐を胸に秘めながら自らの道を進んだとき五人は再会した。
(やっと親父たちの仇を取る時が来たんだ)
(これでお父さんとお母さんの無念を晴らせる)
(警察から言われたあの言葉は一生忘れられるはずがない)
(この日のためだけにずっと生きてきた)
(あの事件から時間は止まったまま)
身体的に精神的に傷を負った兄妹たちの悲しみと決死の復讐劇が始まる