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灰狼達の宴 ~国家特別防衛機関 活動記録~  作者: 石松 鳰
第五章 灰狼達の古

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1 狼の異変

 『出動命令。出動命令。殺人事件。××地区△△番。一軍。レベル五』

構内に緊張が走る。一軍の三人は急いで支度を済ませると車を走らせた。

「レベル五ってことは相当だぜ。嫌な予感」

透が車内で呟く。他二人は眉をひそめる。殺伐としているのも無理ない。殺人事件、レベル五。このアナウンスを聞くのは久々だ。しかも良い思い出が無い。NSDI撲滅会。三人はこの言葉を思い出さずにはいられなかった。

 現場にはいつしか見た野次馬達。

「何?このデジャヴ感」

ポツリと零が呟く。ただ違うこと、いや、不振な事が一つ。警察が何も言ってこない。あれだけ悪態を付いていた警察がこぞって口を開かない。三人から目を逸らす。零が声をかける。

「被害者の名は?」

「はい。被害者の名は皆川 幸子」

それを聞いて、空と透の顔つきが変わる。零は不意に視線をそちらにやる。が、すぐに遺体に視線を戻す。透の嫌な予感と言うのはあながち間違っていないようだ。脳と目が抜き取られている。零は小さく舌打ちをする。

「犯人とその一派全員仕留めたはずなんだけどなぁ。まったくムカつく」

零は刀の柄を握りしめる。いつもは真っ先に遺体に手を触れようとする空が一歩引いて見ている。いつもは真っ先に指示を出す透が心ここにあらず状態。零はそっと目を逸らすと,

帰るとだけ言い、車へ戻した。意識が飛びかけている二人を横目に見ながら、キーをゆっくりと回した。

 機関に戻り、いつものことながら部屋にこもる。

「これ…」

零は急いでマウスを滑らせる。驚きと同時に恐ろしさがこみ上げて呼吸が荒くなる。落ち着かせようと胸に手を当て深呼吸を三回。そしてもう一度画面に向き合う。零は少しの冷静さを糧にいつもより早くキーボードを打った。


警察は以前暴言を吐いたことを、警視総監にこっぴどく叱られたそうです。

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