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夜の娘  作者: 新田納豆
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9

「ライラがナハトと北の夜へ行ったよ」

「ライラがナハトと北の夜へ行ったね」

「ライラがナハトと」

「ライラがナハトと」


 どっと空気が沸いた。皆可笑しくて堪らないと笑っている。


「ライラ(夜)がナハト(夜)と夜へ行った!」

「あはは」

「あはははは」


「ライラ(夜)がナハト(夜)と夜から夜へ!」

「あっはっは」

「わはははは」


「ライラ(夜)がナハト(夜)と夜から帰るぞ! 我ら夜の元へ!」

「ひーいっひっひっひ」

「ぶひゃひゃひゃ」


 大喜利のように口々に喋り、誰かが発言しては笑い、盛り上がっていた。


「ライラ、嬉しそうだったなあ」

「そりゃそうさ。生まれたからこの方ずーっと順番待ち。ようやっと伴侶が現れたんだ」

「楽しそうで何より! こっちも踊りだしたくなっちゃうね!」

「夜の王の慶事を祝して、歌おうじゃないか!」

「賛成!」

「さんせーい!」


 ああ、ライラ

 夜の娘、ライラ

 夜である娘、ライラ

 我等が王、ライラ


 夜でライラに知らぬ物なし。全ての夜はライラのもの!

 ライラが踊れば我等も踊る

 ライラが歌えば我等も歌う


 ああ、ライラ

 夜の王、ライラ

 楽しい夜をライラに

 素晴らしい夜をライラに

 いつまでも共に! ライラと共に!


 ああ、ライラ

 我等が王、ライラ

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