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夏のホラー…じゃないほう 番外編
Twitterでなんとなく思いつきを書いた。
手直ししたのをあげます。
短いお話、ふたつ。
『カゲロウ』
私に会ったと貴方は言った。お見舞いに持ってきてくれた花を飾りながら。
私はどこへも出掛けていない。
「足のケガ、治ったんだね」と貴方はほほえんで言うけれど、このケガは一生治らない。
走って行った私は誰?
『ファントム』
私は貴女を覚えていない。クラス会で親しげに私の名前を呼ばれたけれど。
怖くなって、皆に貴女のことを聞いたけど、なぜだか私のことを不思議そうに見る。
6年間も同級生だったでしょ? ちがうの? もしかして、居なかったのは私のほう?
今年の夏のホラーは参加は未定です。