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ジャンプ (現代・文学)
「リプライでもらったお題で140字小説を書く」
お題 冷徹愛
出題者 九藤朋さま
今なら分かるのに。
子どもを練習に連れていくことも、大会に付き添うことも、どれだけ手間と時間とお金がかかるのか。どれだけわたしに自分の時間を分けてくれたのか。
でも、あの時の自分は挫けてばかりで辛くて辞めたくて。
それでもあなたに尻を叩かれ、励まされて続けて続けて。
今、自分の子どもが練習を終わって迎えに来たところ。
子どもは溜め息なんかついて、髪の毛の雫をぬぐながらやってくる。
きっと同じ。分かるのはずっと先。
それでいい……。
最初「冷麺愛」と空目して、オイシイお店の紹介文を書こうか、大盛りを注文する話を書こうと思ったのでした。
むかーしみた、CMのことを思いだして。そしてわたしも小さなアスリートの母としての。