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恋の魔法使いの病  作者: カシス猫
一章 恋の魔法使いの日常
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商人達の街


いきなり、こんにちは。


ロザリー・ケットルノームです。


予定通りに午前中、なんとか仕事は終わって上機嫌になってます。

終わった途端に「ッシャアッ!」なんて力強く叫んでしまったのは、乙女の秘密ですね。


そんな訳で今、私は珍しく街まで歩いて向かっています。普段は別の移動方法で来ますが、今回は気分が乗ったのでゆっくり行くことにしました。

服装も動きやすさを考えて、シャツとズボンで家を出てきました。

道中すれ違う人や追い抜いていく荷物を積んだ馬車を見ていると、これからいく所の活気がよくわかり気分は上がり調子。

それに今時分は、田畑が綺麗な緑をしていてとても癒される景色なんだよねぇ。


そうこうしている内に、何時の間にか石畳は終点。

ここからは城塞都市ゲインスオーバが名所の一つ「木の跳ね橋」に足を踏み入れましょう。

別に、木造だからこんな名前が付いた訳じゃないんですよ。(むし)ろ、金属の部分が多いくらい。


昔から国内の山岳地帯に続く歴史ある街道で、その頃は日々森から切り出された材木がたくさん卸されていたと、デイルさんが嫌そうに言っていた。


彼そういえば一体、あの身体になって何年なんだろう?


ゲインスオーバは、商いの城塞都市と呼ばれているおかしな呼び名の活気溢れる商売の街。


何百年か前に隣の国と領土の取り合いをしていたなんてのは、もう歴史書の中だけの出来事になって久しい。

一応その名残りで今も街には、中央部に軍事要塞の城。外壁は敵から街を守る為の高い塀で取り囲まれています。入り口も、古めかしい三つの頑丈な跳ね橋と金属製の門が物々しく人々を見下ろしてる。


だけど時が経ち、平和な世では只の観光名所の目玉建造物でしかない。

終戦後の領主達は皆商才があったみたいで人やモノの出入りも他の街より盛んで繁盛している。


この都市は今や軍事拠点から重要な交易拠点に華麗な転身を遂げた。


リア婆が、面積は国内で三番目くらいに入る程の大きさをしていると教えてくれた。そして人口でも国内で上位にくい込んでいるとも言っていた。


この街は、きっともっと大きくなるだろう。だからこそ、恋の魔法使いの仕事も多い。



なんとか、今日中には間に合った。

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