取り返しのつかない失敗
味のしない時間に潰される心は
誰にも守れない
俯いた視線の先に手を差し出す程度で
本当に守れている訳じゃない
一人で乗り越えることが現実で
一人で治すことに意味がある
そう出来なかったら
元の形にはならないのだろう
履き違えた優しさは
成功体験に変わってしまう
「あの人が助けてくれた」という感覚は
「誰かが助けてくれる」に変化する
その甘さと
その在るべき社会が
腑を抉るように天秤に乗り
丁度良さを探り歩くと
人間を変えていくのだろう
命は平等から外れる
裏為替市場があるかの如く
人の命も測られて
その時の価値が決まってしまうのだ
個別に銘柄が並び
鐘と金を鳴らされているが
測っているのは社会の偶像で
誰かの思想の叫びは
インサイダー取り引きでしかない
誰も何も言わないのだろう
老人の価値は何処へいくのか
子供の数はどこまで落ちるのか
歪な年齢別人口比を
誰の失敗策として動かすのだろう
そもそも、失敗と見ているのか
口の中が動こうとして止まるのは
言ったところで
変えられない失敗だからだ
取り戻せないことを突き付けるなら
一番、良い例題だろう




