表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩全集3

灼け残る君

作者: 那須茄子

風がほどける午前

誰もいない

昨日の夢が 

靴底に貼りついて

歩き出す理由を 

まだ探してる


君の声が 

耳の奥で揺れて

「またね」と言った 

あの瞬間だけが

やけに鮮明で 

やけに優しくて

僕はまだ 

そこに立ち尽くしてる


ねえ、終わりっていつから始まるんだろう

夕焼けが 

あんなに綺麗だったのは 君がいたからだって 

気づいたのは ずっとずっと後のことだった


手のひらに残る熱

遠くで弾けて

僕だけが 

取り残されたようで

それでも 

この街で

なんとか今を養ってる


僕はまだ 

君の名前を歌にできない

まるで砂の城のように

波にさらわれて形を変えていく

見ようによっては

削っているだけかもしれない


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
せつないなぁ〜 
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ