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A班 (外)ファイル ― 人魚は楽器を弾かない ―  作者: ぽすしち
5. 手伝い ― 情報その3 ―

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いつ来た?


「アランは?ずっと平気だったのかよ?」


 ザックの質問にわらいをうかべ、耳鳴りがまたひどくてそっちにまいってた、と返す探偵は両耳をおおう。


「あれ以来耳鳴りはしてないけど、そのおかげでおれはみんなのようすをみられたし、エレノアが『おかしい』って気づけたんだ。あんなふうに《歌の魔術》がつかえるなら、ほかの魔術もつかえそうだし、なにより、あの女、不気味なんだ。それなのにこの島の住人ときたら、いまだにトマス夫婦しかそれに気づいてない」


「エレノアが来たのは、どのくらい前なんだ?」ジャンが髪をかきまわすようにじぶんの頭をなでまわす。


「もう四年まえかな」


「そのころから、男がいなくなるってことは?」


「きいたことなかったな。若い男は出て行くけど、行く先から連絡もあるし、マリオみたいに行方不明になるなんてなかったはずだ」


「オリビアが来たのは?」


「一年半ぐらいまえだ」


「男が行方不明になってないか?」


「男はない、が、・・・そうだな、そのころから家畜が数頭いなくなるってのは起こってる。マルコのところでもにわとりを盗まれたって言ってたな。ああ、だからもう、おやじさんはそのあたりからオリビアのことを疑ってたのかも。なんていうか、マリオがオリビアと仲がいいのを、あんまり喜んでなかったからな。この島の男たちは女が海にもぐるのをいやがるし、もぐった彼女が勝手に魚をとってるって怒ってた」


 とっちゃいけないの?と小声でザックがルイにきき、漁業権とかあるんだろ、と教えられる。



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