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十二家会合 ①

今日は、十二家全ての当主と次期当主等が集まっている。

「では、今回の会合を始める。議題は現状と今後だ、あと大切な議題があるので今日は長引くかもしれないので心して。」

八雲様の含みのある一言で少しざわついたが、四家当主の咳払いで場が引き締まった。


現状は、八家が治める各場の状態はあまり良くない、八家の力が弱まっているのもあるんじゃないかと言われている。四家は、八家の場を補う力と中心を強化する役目がある。四家の中でも風見は守りの力が強いので、次期当主の拓真さんは常に中央にいる。


「全ての家の力を強めるしかないな。今後、外よりも入ってくる力があるとみられている。各家の当主、次期当主は更に修行を行うよう。」

私達の力は、修行することにより強くなり怠る事で弱くなると言われている。


「次の議題だが、あるお方が来てくださっている。」

空いた襖から帝が現れ皆が頭を下げた。


「頭を上げてくれ。」

帝は空いていた上座に座った。現帝は、お若いが凄く威厳のある方だ。

「皆、聞いたと思うが妖怪たちの力が強まり、四柱様も危惧しておられる。そこで四家の次期当主の儀式を早めることにした。」

儀式はやまとさんの相手が決まったら同時に行う事が決まっていた。

「そこで、今まで空席だったやまとの伴侶だが菜々香を据えることにした。」

帝の言葉を聞きざわついた。


「やまとの伴侶は八家から、菜々香は八家に嫁ぐ予定となっておったが、四柱様のお告げと四家当主との話合いで決定した。」

八家は納得できていないという目をした者が大半だった。


「まぁ、納得はできんよな。やまとは現状一番の力、菜々香もそれに近い力を持っておるからの、何かある者は発言してもよい。」

帝に発言できる者は少ないだろう。


「少しよろしいでしょうか。」

手を挙げたのは八家の一つ山座家の長女だった。

「菜々香さんの力が強い事は分かりますが、私達もそんなに変わらないと思うのですが。」

この人、やまとさんにずっと好意を向けてたとかやが言っていたのを思い出した。


「力かぁ、そうだの」

「はっはっ、お前らと水上の次女の力が同等だと笑わせるな。」

帝が、言葉を発しようとした時に被せるように笑い声が聞こえた。


「こらラク、申し訳ありません。」

対面に座っていたかやが頭を下げ、後ろに使役のラクが漂っていた。

「かやよ、気にするな。ラクよ発言しても良いぞ。」

「火撥の坊主は誰が見ても最上の力だろう、水上の次女は内向の力が大きいから分かりにくい、しかも使役は二人とも2体だし高位、そんなやつら他にはいねぇよ。なぁぬらりひょんの爺さんよ。」

いつの間にかラクの隣にはやまとさんの使役するダンが座っていた。

「帝よ、発言を。」

ダンは帝に許しを得ていた。

「ラクが申したとおりだ、またやまと殿のキハに耐えれるのは菜々香殿のスイのみだと思われます。もし、納得いかないのであれば、キハの本気の気を出させれば分かると思います。」

ダンの隣にキハが現れた。

「良かろう、皆使役を出せ。」

帝の発言通り、当主も含め皆が使役を出した。

私もスイとアヤメを出した。

「菜々香様気になることがあります。」

アヤメが耳元で囁いた。

「分かった、後で聞くね。アヤメ、スイ無理はしないで。」

アヤメの発言が気になりながら、自分自身も気を二人に送るようにした。

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