呼び寄せの後
クラスメイト20人の呼び寄せが終わった。
「高位6人、中位7人、下位7人だな。これからの頑張り次第で位は上がるまた、これからの怠慢で位は下がるから覚えておけ。後は各家で使役の申しをしてもらうように、今日はこれで終わりだ。」
やまとさんの締めで皆解散した。
「じゃぁ、明日ね。」
「明日もお前らと会うのか。」
「葵、一言多い。」
「うん、バイバイ。」
私達3人も別れた。
「じゃぁ、帰ろうか。」
「はい、兄様」
いつもなら仕事であまり家に帰らない兄様も、明日からの為に帰る。
「菜々香と一緒に帰ることなんてないから、すごく新鮮だな。」
「うん、嬉しい。」
兄様も姉さまも私は大好きで、私は水上家が大好き。
「ただいま帰りました。」
「あら2人揃ってなのね、おかえりなさい。」
母の梨花が出迎えてくれた。
「お父さんが待ってますよ、着替えて居間にいらっしゃい。」
自室に行き、着替えをした。正式な時は和装が多いが、家や学校では洋装が楽でいい。誕生日に姉さまに貰った淡い黄色のワンピースに腕を通した。
「おかえり。」
「ただいまです。」
私が居間に行った時には、3人が揃っていた。
「菜々香、呼び寄せは上手くいったみたいだな。」
「はい。」
私は心の中で2人を呼び寄せた。呼び寄せの術で使役した妖怪とは名を与えた時より心が通うようになる。
「雪女のスイと八咫烏のアヤメが呼び寄せに応じてくれました。」
私は父様と母様に2人を紹介した。
「2人もか、しかも高位。」
「アヤメはやはり妖怪だったのね。」
アヤメは、私が幼い時に助けて今まで一緒にいた鳥。助けた時は何の鳥だろう?と思っていたし、ケガが治ったから逃がしてあげても戻って来るからずっと一緒にいた。
「青龍様から菜々香が2体呼び寄せした事は聞いていたが、ここまでとはな。」
父様は、代々受け継がれる契約の紙を書きながら笑っていた。
「よし、これで契約はできた。スイ、アヤメこれからお前たちは菜々香及び我が水上家と縁を結ぶことになった。よろしくな。」
父様は、スイとアヤメに向かって頭を下げ2人もそれに応えるように頭を下げた。
「そして明日からの2日間の事なんだが、その前に今日四柱様に呼び寄せられた。」
四柱とは、四家が代々祀るこの都を守護する妖怪である。
「四柱様がですか?」
兄様が父様に聞いていた。
「あぁ、四家当主と帝を呼び寄せた。」
帝までと、私と兄様は驚いた。
「ここ最近、都で悪しき者が多くなってきているだろそのことと次期当主の伴侶についてだ。悪しき者は、更に増えていく予兆が出ていると言われた、それに伴い早く次期当主の妖力を上げろという事だ。」
「ですが、まだ火撥家のやまとの伴侶は決まっていませんよね。」
兄様が、声を出した瞬間父様は私を見た。
「やまとの伴侶は八家から出す予定だったが、四柱様が菜々香を指名した。」
兄様が、私を見た。
「菜々香の妖力は強い、また2人の使役の呼び寄せに成功した。今後の悪しき者との戦いでの1番の戦力はやまととなるだろう。」
伴侶となるものと契りをかわせばその者の妖力は、上乗せされる。妖力の相性と伴侶となる者の妖力により上乗せされる力は変わる。
「八家はやまとの伴侶が菜々香になる事を許すでしょうか。」
兄様は私を心配してくれている。
「明後日の十二家での会合には、帝も参加し説明してくれる。それに、今の十二家の中で菜々香に勝る妖力を持つ女性はいない。誰も文句は言えんだろう。」
この話は、決定事項私がどうこう言えることではないようだ。




