手強き者 やまと編
キハの一振りで木々が切り倒された。
手強き者は、切り倒された木々の間から姿を現した。
「なんと、滑稽な。」
キハはもう一振り手強き者に向かって振り下ろした。
「そんな、大振りが我に当たるはずがない。」
相手も言葉を発している、かなり高位の者と見える。
言葉の通りに、身のこなしは鎌鼬の用に軽くその上風を操り攻撃を繰り出していた。
「やまと様、葵様が出来たと。」
ぬらりひょんが耳打ちしてきた。
「キハ、やれ。」
俺の一言で、キハが一気に距離を詰めたが相手も距離を取るため後ろへ下がったが
「何だこれは。」
後ろに下がった手強き者は、何かに囚われた。
「どれだけ高位の力があろうとも、策を練る者のほうが上では勝てぬよの。」
嵐が吹いた瞬間に葵のラセンに糸を貼らせ、嵐が止んだすぐ後にキハに距離を詰めさすことで、ラセンの糸に気づく隙をあたえずに捕らえた。
俺への嫌がらせすら、手のうちにあるぬらりひょんの方が上手である。
「キハ、殺してはならね。」
喉に刃をたてているキハを制した。
「さぁ、お前らには色々と話を聞かねばならぬから共に来てもらうとするかなぁ。」
「お前らとは言うが、あやつもとはお前も馬鹿よな。」
「それは、こっちの台詞だよ。」
もう、1人を相手にしていた翔矢が拘束されたもう1人を連れてやって来た。
「まさか」
「ふふっ、俺達は格が違うんでね。」
まだ口を聞いていた者の気を失わせ、ラセンの糸でぐるぐる巻きにしながら、切り倒された木々をただただ眺めていた。




