蘇生少女レイ、両親に心配される。
イザの腕の中はナギムの背中より少し冷たいが、ナギムの背中で熱った体には心地がいい。
「ナギムさん、イザさん、レイちゃん、どうぞ一番の部屋には言ってください」
名前を呼ばれて、大きな部屋から小さな部屋に入るとさっきの女の人と同じような黒いサングラスをつけた白い服を着た女の人がいた。
女の人は茶色の髪の毛に混じって、柔らかそうな羽毛が生えていた。
「エウレ先生、この子をお願いします」
イザが優しく、部屋にある寝台にわたしを置く。
白い服を着た女、エウレは私のおくるみを剥がすと身体中を見られた。
「この子は目に見える祝福がない」
女は驚いた顔になる。
二人は心配した顔になる。
「大丈夫、祝福はすぐに出ない人や見えない人もいる。全く過激ダンシンの奴らは酷い!こんな幼い子を落とすなんて」
エウレはわたしのおくるみを包み直す。
「それに祝福がわからないことを除いてこの子は健康。
きっと近くで死んでいた親の祝福で生き残ったのでしょう。」
わたしの抜け殻、死んだ親だと思われている。
イザは目が悪いようで、わたしの抜け殻がはっきりわからなかったようだ。
「それに親が死んですぐにちゃんとした保護をしたことにもよります。よくやりましたね。二人とも」
エウレはにっこりと笑う。
「ところでレイちゃんはどうするんですか?
孤児院やらの養護施設への手続きなら、こちらも手伝ってあげます。」