第49話 事件の終わり
その数日後、S.G.Gのメンバーが女子中高生を対象に性犯罪を行っていた事実は、各社新聞や報道番組で大々的に取り上げられた。
連続性犯罪事件なだけでも大きなニュース性があるのに、それが本来犯罪者を捕まえるS.G.Gメンバーの仕業というだけあり、報道はかなり加熱していた。
桐生さんの言ったように、同時にS.G.Gも大きなバッシングを受ける。桐生さんの謝罪会見の映像を見ない日はないぐらいだった。
そんな中、僕の中に一抹の後悔がよぎる。
――本当に、オブシーンを捕まえてよかったのだろうか?
もちろんオブシーンは犯罪者だ。捕まえなければならない。
しかし僕たちがオブシーンを捕まえたせいで、S.G.Gは……桐生さんは大きな出血を強いられている。大バッシングで、S.G.G内の情報管理の体制なども変わっていきそうだった。
もし僕たちがオブシーンを捕まえなければ、桐生さんはここまで困らなかったのではないか。そんなことを考えずにはいられない。
だけどその数日後、そんな考えを吹き飛ばしてくれる出来事が起こる。
またも証人として取り調べを受けに警察署に行った際に、オブシーンの被害少女に偶然会ったのだ。
少女は「写真撮られてて、警察に言いたくても言えなかったので、助かりました」と、悲しい顔をしながらも笑っていた。
オブシーンを捕まえたことで、確実に救われた人もいる。
――あの子の笑顔が、僕が行ったことに対する答えなのかもしれない。




