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アラサー独身の俺が義妹を預かることになった件~俺と義妹が本当の家族になるまで~  作者: おとら@9シリーズ商業化
義妹との生活

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ヒロイン視点

 お兄ちゃんの家に来てから、あっという間に1週間が過ぎました。


 詩織やお兄ちゃんとの生活も少し慣れ……。


 お兄ちゃんの仕事場の人とも、少しだけお話ができるようになりました。


 よーし! もしかしたら人見知りが治ったのかも!


 この調子で高校でも頑張ろう!






 ……と、思ってたのに。


「でさー! あいつが……」


「マジで!?」


「そりゃウケるわ!」


 男の子達は相変わらず大きな声で怖いし……。


「それ知ってる〜私も聞いたことあるし」


「ほんと? 私もなんだ〜」


「これやばくない?」


「やばいね!可愛い! 今すぐ動画送ってー」


 女子達もすでにグループが出来てしまってます……。


 そんな中、私は教室の隅で一人で大人しく座ってます。


「はぁ……」


 わ、私だって好きでこうしてるわけじゃないもん。


「なんで、みんなすぐに話せるんだろ……」


 クラス分けの掲示板を見て、とりあえず教室に行って……。

 その時は、まだそんなに話して無くて……。

 入学式があるので、体育館前集合の放送があって……。


「そっから戻ってきたら……うぅー」


 どうして、こうなったんだろう?

 確か、体育館に行くときにみんなが会話しだして……。

 どこだっけ?とか、俺知ってる!みたいな感じで……。

 そのまま移動しながら話してて……。

 体育館の前で整列中には、もう打ち解けた感じで……。

 椅子に座ってからも、ヒソヒソと話してたり……。


「はぁ……」


 だって、パンフレットに書いてあったもん。

 教室に入ったら、放送が始まるまで静かにしてなさいって。

 入学式も、隣の人と喋らないようにって。

 なのに、みんな席を立ってるし、ずっと話してるし……。


「ふぅ……」


 完全に出遅れたわたしは、一人でいるのが平気なフリをして窓際の席から空を眺めます。


 ……お兄ちゃん、早速失敗しちゃったよぉ〜!


 やっぱり、全然治ってないや……お兄ちゃんの周りの人が気を使ってくれたんだ。


 わたしって、やっぱり子供なんだなぁ。


 周りの女の子も大人っぽくて可愛い子ばっかりだし……男の子は相変わらずだけど。


 これじゃ、お兄ちゃんに女の人として見てもらうなんて——夢のまた夢だね。


「それにしても……お兄ちゃんったら……」


 あ、朝からいきなりあんなことするんだもん。

 すんごく、びっくりしちゃった。

 お、お尻とか触られちゃったし……あぅぅ……。


そ、それなのに、何処か触ったなんて聞くなんて……。

お、 お兄ちゃんのばかぁぁ——! そんなの言えるわけないもん!



「ねえ、あの子可愛くない?」


「うんうん、声かける?」


「でも、なんか悪いよね……」


「あの子可愛くね?」


「お、お前行けよ」


「い、いや、なんか一人が好きそうだし……」


 ……あれ? 今、なんか聞こえたような。


 もしかして、わたしに話しかけてる?


 振り返ってみるけど……どうやら、気のせいみたい。


 はぁ……お兄ちゃんに良い報告がしたかったのになぁ。





 結局、誰とも話すことないまま、帰りの電車に乗ります。


 あのあとすぐに担任と副担任の先生がきて、明日以降の予定を伝えられた。


 そしたら、すぐに終わっちゃって……。


 みんなは教室に残ったり、何処かでお昼ご飯を食べるとか言ってたけど……。


「はぁ……」


 気まずくなったわたしは、すぐに教室を出てしまった。


「どうしよう……」


 このまま帰ったら、お兄ちゃんに心配かけちゃうかな?


「一応、昨日お小遣いはもらったけど……帰りに友達とかと行く時用に」


 でも、お兄ちゃんだって稼ぎが減ってるのに……。

 でもでも、心配かけちゃう方が大変かな?


「はぁ……」


 わたし、一日に何回ため息つくんだろ?

 でも、家のこともちっとも上手く出来ないし……。

 詩織の送り迎えだって、お兄ちゃんにしてもらったのに……。


「わたしって何にも役に立ってない……」






 とりあえず、駅前のマクドナル○で食べることにしました。


 お兄ちゃんが心配するし、もう高校生だから一人で食べても平気だもん。


「いらっしゃいませー、ご注文はいかがしますか?」


「え、えっと……これのセットをください」


「はい、かしこまりました。では、この番号札を持って席にてお待ちください」


「は、はい」


 うぅー……ただの注文ですら緊張しちゃうよぉ〜。




 その後、窓際の席で外を眺めながら食事をする。


「美味しいけど……」


 やっぱり、みんなで食べた方が楽しいよね。

 周りの席には制服姿の高校生たちが、楽しそうに食べている。

 わたしは元々友達が少ない上に、仲のいい子達は別の高校に行っちゃったし。


「こんなんで上手くやれるのかなぁ……」


 お母さんはあんなに社交的なのに、どうしてわたしはこうなんだろ?

 中学に上がる頃から、人と話すのが苦手になっちゃった。

 人の顔色が気になってしまい、いつも言葉が遅れてしまう。


「それのせいなのか、いじめ……避けられちゃったし」


 なんか男の子にはジロジロ見られるようになるし……。

 一部の女の子からは遠巻きにされたり……。


「いらっしゃいませー!」


「お客様、ご注文は以上でよろしいでしょうか?」


「また、お越しくださいませ」


 ……カッコいいなぁ。


 あんなにハキハキとして、相手の目を見て仕事してる。


 わたしと変わらない年齢なのに……。


「……そっか、バイトをすれば良いのかな?」


 もう高校生だし、それをすれば少しは良くなるかな?


 よ、よーし、今のうちに調べちゃお!


 食べ終わったわたしは、家に帰るまでスマホと睨めっこするのでした。



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