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コオスケくん 1.0

作者: ロック

コオスケくんは、28歳の工業高校を卒業したエンジニアの1人で独身。

巨大ハンバーグや重量3kgにも及ぶパスタをや重量10キロの野菜煮豚マシマシラーメンを平らげたりするほど大飯食いで、休日はフードファイトにも出場している名の知れたフードファイターである。

が、下腹部の脂肪が目立ってきたとのことで、フードファイター引退を表明している。


2年前までは彼女がいたが、量子力学やフェルマーの最終定理ついて、また遺伝子工学など興味のある分野について語り出すと止まらず、そのマシンガントークにうんざりしたみゆきからフラれてしまい、その後はある研究に没頭するようになった。


それは、自撮り界隈と呼ばれる承認欲求で自撮りを載せているTwitterユーザーとフォロワーに伸び悩むベンチャー企業の広報用アカウントを結びつけるという紹介業を営むために自撮りをしている女性ユーザーは何故フォロワーが伸びやすいのか、また自撮り界隈のユーザーでも何故伸びる人伸びない人がいるのか…という研究である。


さて、そんな休日を過ごしている中、人事異動によって上司が変わったコオスケくん。

その上司は30歳の女性であり、フェミニストであった。

苦手なタイプの人間が上司になってしまったことで職場でストレスを抱えるようになったコオスケくん。


そして、彼女が異動してから1ヶ月のことであった。

彼は、ストレスから胃を壊した。

そんなある日の休憩終わりの時、彼は上司から「臭いんだけど、どうにかならないの?」と、説教を喰らう。

その時強い便意に襲われる。

「申し訳ございません」

「コオスケくん?謝る気があるの?

風呂入ってないでしょ?」

「申し訳ございません」

「思ってもないこと言わないで!」

「もうしわけ あ」

コオスケくんの尻からバボボボボーーーーーーンと巨大な音が鳴り、そして尻から垂れる異臭で上司が倒れる。

「上司!上司!救急車を!」

コオスケくんの尻は茶色く濡れていた。


オフィス内の社員は全員倒れており、急いで、救急車を呼び、その後彼はトイレで用を足した。


コオスケくんがオフィスに戻ると、ガスマスクをした清掃員が、消臭スプレーをかけていた。

そして、社長から呼び出された。


「コオスケくん、もう君は出社しないでほしい」

「え、」

「今後はオールテレワークで業務をしてもらう。生理現象とはいえ、トイレを我慢してはいかんだろ。

その臭気が他のフロアにも流れて、倒れる人が続出してるんだ。

本来ならクビだが、君はうちの会社の利益には貢献してる。

懲戒処分も考えたが、上司が叱り続けており、トイレに行けなかったという事情も君の上司から聞いている。

もう帰りたまえ、仕事はこちらの方で用意しておく。」


こうして、家に帰ることになったコオスケくんは、喜んでいた。

何故なら、テレワークになったことにより、時間を有意義に使えることが分かったからだ。

コオスケくんは、テレワークで業務を行いながら、合同会社Wingプラネットとして、法人化し、法人化とともに、エンジニアとしての業務を雇用契約を業務委託契約に切り替え、早速事業に取り組んだ。

しかし、可愛い女の子と同じ職場で働きたいという不純な動機を持ったコオスケくんは、一応可愛い子が多そうな会社に転職しようと転職活動し、100社ほどエントリーし、20社の面接が決まるが全てが採用見送りになってしまい、彼は労働者の道を諦めた…。


彼は、フードファイターから配信者兼Youtuberとなり、またクリエイターとしても実力があったり、人脈も豊富なため、自撮り界隈の子をスカウトするのは簡単・・・のように思われたが、情緒が安定しない子や、DMを閉じているユーザーもいたため、交渉は難航した。

しかし、大手Youtuberのカキヒンや、レコレコさん、そして6人組エンターテイメントグループ、バナナ・ぷりんす略してバナぷりと手を組み、様々な事業を展開した。

またエンジニアやプログラマーとして才能のあるコオスケくんは、ネットアイドルと会える仮想環境を作り上げたり、また不特定多数の人と通話ができるアプリ「ボイスフレンド」を作ってる企業ミッツコムを買収。

事業が軌道に乗ったコオスケくんは業務委託契約を一旦切り、自撮り界隈のユーザーと企業を結びつける事業をついに成功させた。


こうして多額の資金を得たコオスケくんは、パワードアーマー、AR101を開発し、そしてそのパワードアーマーを防衛省が買取り、Wingプラネットは、軍事兵器を開発する部署を分社化し、株式会社Wingアーマーに軍事事業を行わせることにした。


そんな中株式会社光信がアメリカのエネルギー再生事業を行う株式会社FELITZの日本法人を買収し、ライバル会社となったFELITZは、コオスケくんに戦いを挑む。

「お前らなんかに余裕で勝てらあ!

おーし!!やってやろうじゃねえかっ!」

そして、とあるベンチャー企業の集まるイベントで開催されることになったアーマー同士のプロレス。


こうして、決闘書を送られた翌日に会議が開かれた。

「社長、光信社は40年も製鉄事業やマシン開発事業、自動車産業に携わってきた大手企業ですよ!かないっこありません!」と部長の鳥工作。

「出来らあ!」とコオスケくんは、声を荒げた。

常務が「いまなんて仰いました?」と聞き返す。

「光信と同じ予算でもっと強いアーマーを作られるって言ったんだよ!」

そして、部長が「社長、冷静になりましょう。光信社に頭を下げて・・・」

「同じ予算で強いアーマーを作るんだ!大会は4週間後!できないと思ったやつは、会議室から出て行ってくれ」


すると拍手がわいた。

「やりましょう社長!」

「同じ予算で最強のアーマーを作りましょう」


こうして、製作の開始された「メタルアーマーK」は、何度も試作を重ねた。

そんな中、コオスケくんの知り合いの助三郎が宇宙での業務を終え、地球に生還し、Wingアーマーの本社に出向いた。


「久しぶりオールドスポート!」とコオスケくんを抱きしめる。

「おお!助さん!どうしたんだい?」

「実はとある鉱物を持ち帰ったんだ。

地球にはない元素で構築されている。

これをアーマーのパーツにすれば」

「よくやった!!ありがとう!」

「ところでこの石に命名したんだ」

「ほう…どんな名前だ?」

「エルル・ヴァラダス。僕が昔読んだファンタジー小説のタイトルから取ったんだ」

「良い名前だ!」


こうして、エルル・ヴァラダスをパーツの一部に組み込んだ後、Wingアーマー研究開発センターは、エルル・ヴァラダスを量産できないかという研究を始めた。


4週間後、こうして開かれたプロレス大会。

防弾ガラスのついたリングの上に2体は姿を見せた。

コオスケくんは、全長2.5mのメタルアーマーK3GSを装着し、光信は従業員の1人に4mほどの操縦型メタルアーマーに載せて戦いは始まった。

光信のアーマーの右腕から放たれるレーザー光線をメタルアーマーK3GSは、モロにうけるが、焦げ跡しかつかない。

光信のアーマーの左腕からガトリングをメタルアーマーK3GSに当てる。

しかし、びくともしないメタルアーマーK3GSは、頭を狙って強く殴る。

そして、光信のアーマーは、メタルアーマーK3GSを脚で掴み、高圧電流を流す。

メタルアーマーK3GSに乗っているコオスケくんのピンチ!

しかし、KG3Sは、背中から、鎌を取り出し、「ウィングサイズ!」という声とともに、その鎌で光信のメタルアーマーの右腕を落とした。


左腕で手を上げた光信のアーマー。

こうして、戦いは終わり、コオスケくんの勝利が決まった。


こうして、上場を果たし、莫大な利益を得たコオスケくん。

しかし、自撮り界隈を忌み嫌う男たぬきちこと、プログラマーのシンはこのことを快く思っていなかった・・・


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