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under 500 Ⅱ

お客様の中にレジマスタ一はいませんか?

10人は並んでいる。


この町の住人は、みんなここに買いに来るから。


ここがこの町唯一の、スーパーマーケットだから。


でも、レジ打ちは私しかいない。


経費削減みたいな感じだ。


今日は、特にお客で溢れている。


もう、最終手段を使うしかない。



「お客様の中に、レジ打ちしてくれる人はいませんか?」


「この中に、レジマスタ一はいませんか?」


「お客様の中に、レジマスタ一はいませんか?」


列の一番後ろにいた淑女が、ゆっくりと右手をあげた。


「私、そうですけど」


「レジ、お願いできますか?」


「はい」


淑女にレジを頼んだものの、すぐに列は増えてしまう。


「二人では、さばききれない量ですよね?」


私は、不安を口に漏らした。


しかし、淑女は違った。


「頑張ろう」


無駄な動きは、ひとつもなかった。


素早くレジ打ちをし、どんどん列は減っていき、とうとういなくなった。


「はやいですね。ありがとうございました」


「いえ。私、色んなスーパーで、よく頼まれるので」

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