9006K列車 役割分担
あさひサイド
輝「んっあ・・・。」
着陸と同時にテル君は目を覚ました。
あさひ「着いたよ。テル君・・・。」
輝「ああ。着いたのか・・・。早いね。」
欠伸をしてから、目をこすった。テル君私が寝てけばって言ってからすぐに寝たけど、本当に飛んでる間ずっと寝てるって・・・。ある意味才能では無かろうか。
輝「えっと・・・。この後はどうするんだっけ・・・。」
あさひ「えっと・・・。預けた荷物を受け取って、レンタカー貰わないとね。」
輝「それって空港の中で出来るのかなぁ・・・。ANAのサイトを見る限りは空港営業所って言うのがあって、そこで貰えるらしいけど。」
あさひ「それはちゃんと調べてあるから大丈夫だよ。」
アナウンス「皆様、新千歳空港に着陸いたしました。飛行機が停止するまで席を立たずにお待ちください。なお、降機の際は順番にご案内いたします。今しばらくお待ちいただきますよう、ご理解ご協力お願いします。」
輝「頼りになるよ。」
あさひ「テル君電車以外はからっきしだからね・・・。まっ、この先電車以外使う時はいくらでも協力するから。国内・国外何でもお任せあれよ。」
輝「本当に頼りにしてるからね。」
あさひ「うん。」
前から順番に乗客が降りる。その内私達の順番になり、上にあげた荷物を降ろして、気概に出る。ボーディングブリッジに一歩足を踏み入れると北海道の冷気が頬をなでる。6月だというのに北海道は涼しい。同じ日本なのかとさえ疑うくらい関西とは気候が違う。
預けた荷物を受け取るとレンタカーを借りる為に空港営業所に向かう。そこからバスでレンタカーが置いてあるところに向かって予約していたレンタカーを貰う。車は何処にでも走っているプリウス?を小さくしたような車だった。
傷とかその他色んな説明を聞いて、エンジン始動。最近の車らしくエンジンがかかったことさえ分からない。静かって言うのも考え物かもしれない。
輝「えっと、ナビに目的地を入れないとね。」
あさひ「まずはホテル。」
輝「うーん。もう帯広の営業所を入れといて、後から立ち寄り地って感じで設定していけばいいんじゃないかな。」
あさひ「ふぅん・・・。帯広・・・、帯広・・・。帯広の○レンタカーを目的地の設定して。」
ナビ「○レンタカー帯広支店を目的地に設定します。」
今のナビって言うのはここまで進化したのか。普段車なんて乗らないから、よく分かんないけど凄い進歩だと思う。
あさひ「次・・・。糠平だっけそこの目的地は何処。」
輝「ひがし大雪自然ガイドセンター。」
あさひ「ひがし大雪自然ガイドセンターを立ち寄り地に設定。」
ナビ「ひがし大雪自然ガイドセンターを立ち寄り地に設定します。目的地までおよそ280キロメートルです。6時間20分ほどかかります。」
輝「設定できるんだ・・・。何かカーナビで出てこないとかって書いてたのもあったのに。ついでにホテルも設定。」
あさひ「はい、はぁい。ホテルルートイン千歳駅前を目的地に設定。」
ナビ「目的地は○レンタカー帯広支店に設定されています。目的地をルートイン千歳駅前に上書きしますか。」
あさひ「いいえ。ルートイン千歳駅前を立ち寄り地に変更して、設定。」
ナビ「立ち寄り地に設定しました。目的地までおよそ230キロメートルです。6時間20分ほどかかります。」
あさひ「ヨシッ、これで設定完了。」
輝「じゃあ、行こうか。・・・えっと、サイドブレーキは・・・。」
私は免許持ってないからこれはどうしようもない・・・。