プロローグⅡ 4 あの人に君は似すぎている
【覚の家 リビング】
「そういえばいつまでいるつもりなんだ?」
「ん?そうだなぁ……ん~」
覚は信也に質問するが信也は答えを考えているようだ。
少し唸りながら考え事をしている。
「まぁ、とりあえずは明日までかな。あの人がどうゆうふうにするのかがわからない」
「ああ、あの人の考えはわからないねぇ」
信也と水穂は同意している。
何やら二人の間では当たり前のことのようだ。
「あの人っていうのは?」
「海藤グループの御曹司。海藤 覚」
「海東グループの御曹司ってとこか。同じ名前だったとはな」
「偶然ってすごいねぇ」
偶然の一致に覚は少し驚いたように話、春香はそれに同意している。
「私はあの人のことは名前で呼ばないようにしてるけどね」
兄貴と混じらないようにね、と水穂は言う。
「まぁ、そういうわけで。俺は君のことは君と呼ばせてもらうよ」
「そうか。仕方がないな」
そう言いながら覚はソファーに座る。
両脇を春香と水穂が座る。
美鈴はそれをじっと見ている。
「とりあえず今日は泊まると言うことでいい?」
「え?まぁ、今までの内容からはそうなるよね……泊らせてもらってもいいのかな?」
「まぁ、リビングのソファーで寝てもらうことになるけど」
ちなみに寝具はあの後覚が頼んだため、全員分届いている。
「なら、よろしくお願いする」
「ふむ。じゃあご飯でも作るかぁ」
「にしても口癖すら似てるよ……君は……さ」
次回に続く