プロローグ2 予想外
まわるわー、まわるわー、地球は回るー……
あー、今日も平和だなぁ……
「覚様ー、私のお話聞いていますか?」
くっ……部屋の中に入れてる時点でスルー不可能だよなぁ。
「覚様? どうなされたのですか?」
「ん、ああ、考え事よ。考え事……」
しかし
2年間あわなかっただけでこいつの身なりはかなり変わってしまったなぁ……
俺の好みに合わせたような感じに……ん?
「おめぇ、まさか……俺好みの女性になるために2年も姿消してたのか?」
「はい、その通りですよ♪これで私ははれて覚様のお嫁に」
何かやばいことになってないだろうか。
俺はまだ17の高校3年生だ。
結婚とか……祖父ちゃんに植え付けられた何かが強すぎるんじゃないかな。
てかこいつの年齢ってたしかよぉ……
今年が16の誕生日の15歳だろうが……
自分でちゃんとした相手探したほうがいいと思うんだよ。
俺としてはさぁ。
と言うか俺の一番嫌いな様付けとかの所が治ってねぇな……
「泉、俺はなぁ。結婚とかそういうのはさぁ。速いと思うんだわ……年齢的にも無理だし」
「いえ、そんなのあと数ヶ月もすれば大丈夫です! この朱雀 泉、覚様のお嫁になります!」
……どうしてこうなるんだ!
朱雀家分家の子とか知らないがよぉ。
朱雀家ってのはこういう一途な性格の人多いよ……
あー、どうすりゃ回避でき……ああ
そうだ、こう言っときゃいいんじゃないかな?
「なぁ、泉、お前はさ、許嫁候補がほかにいるって言うのしってっか?」
「え? そんなの初耳です! どういうことなんです!?」
あれ、てっきり知ってるものかと
親父からそう聞いてたんだけどなぁ……
事実何人かそう言ってきた女の子達はいた。
しかし……全員がそろったことはないし……
美鈴と水穂とみんな一緒に……
ん?てかなんで今日突然泉が来たんだ?
「なぁ、泉。何で今日突然俺のうちに来たんだ?」
「あれ? 連絡来てませんか? お父様に覚様の家に行くように言われて、そして喜んできたのですが……」
何の連絡もねぇょ。
というかまだ来てないだけでこいつが早く来ただけなのかも知れない。
「……まぁなんだ……親の言いつけで決められた結婚なんて言うのは俺は……」
『ピーンポーン』
「ん? 何かこういう感じでこういうパターンはいやな予感しかしないぜ?」
こういう話をしててこういうパターン。
つまりは他の許嫁候補が来るパターンじゃないか……
きっと祖父ちゃんの考えたことに違いない。
俺は祖父ちゃんの手の中で踊らされているんだ……
しかたがない。あけに行こう……
「今あけますよ。どうせ水穂か美鈴なんだろ……」
『ガチャっ』
「やふー、覚君。終業式ぶりだねぇ」
『バタン』
まさかの女友達がきたぁぁぁ!
予想外やぁぁぁ!
続くといいね
今見直すと自分でもどうしてこんな内容を書いたのかよくわからない。




