僕と森神様と捨て子
狐のお面を被る少年「うむ、今日も月は綺麗だな さてさて鳥居の前にはーっと」彼の名前は夘月、ここの神社をもう一人の神様 森神様と一緒に今日も彼は神社を見回っている「ん?なんだあれは」
そう言ったのはウチの森神様だ
森神様は東西南北と至る所47都道府県に一つ一つに居て人間達を妖怪達のイタズラから守っている。ウチの森神様は京都の者なので京都全域を見て回っているが、森神様そのものが妖怪なので人間達には見えていない「…なんでしょう?」鳥居に駆け寄って行くとそこには可愛らしい赤ちゃんが置いてあった「森神様!これ赤子ですよ!!」
「…赤ん坊だな」「どうしましょう?」
「とりあえず真冬に放置はまずい、神社の中に入れよう」森神様の指示に従って茶室に持って行く事にした夘月は森神様に問う
「この赤ん坊どうしましょう、親とか探して届けに行きますか?」「いや、わざわざこんな寒い日にポツンと置く理由は一つしかないだろう」「それはどんな?」「育児放棄だ」森神様のその言葉に一瞬耳を疑った夘月は頭に思った事を聞いてみた「……一体、どのような理由で?」固唾を飲む「家庭環境が荒れてたりでもしたんだろう、もしくは産んだのは良いものの育てられる自信が無くて捨てた とかか?」
夘月は全て理解した。
ああそうか、この子も僕と同じ運命を歩もうとしているのか
夘月がまだ赤子だった頃、森神様がまだ人間だった時この神社に来たと言う それからというものの森神様に育て上げられ今の夘月になったと僕が高校三年の時に森神様に告げられたのを覚えてる
「森神様、この子ウチで育てる事は出来ませんか?」「構わんが、面倒は誰が見るんだ?俺は京都を見て回らないかん 見るとしても少ししか見てられんぞ」「なら俺が最後まできちんと面倒を見ます!!」もう俺と同じ運命にはなってほしく無いからな
「ん~…わかった 俺も面倒見れる時は見てやるから普段は任せたぞ」「ありがとうございます森神様!!」
「まずは名前を決めてやらんとな」
「そうですね、名前は____」
こうして、僕と森神様の子育てが始まった
そして20年の月日が流れたある日_____
「夘月~!!」
と可愛げのある声を響かせて来るのは
夘月の子ひなただった
「ああ、ひなた様でしたか そんなに慌ててどうしたのですか?」「もう!ひなただって呼んでるのに何で呼んでくれないの!」「すいません、ひなた"様"」「あ、ほらまた!」「あっすいません」「ふん、もういいよ、名前で呼んであげないから!!」「ッ~~~ ?ところで先ほど慌てていた様に思えましたが何かあったのでは無いですか?」「あっそうだった こっち来て夘月」ひなたはそう言って夘月の腕を鳥居まで引っ張って行くと…「私さ…ここで今の夘月達と出逢ったんだよね?」夘月は驚いた、ひなたにはまだ自分が拾い子だと言ってないからだ「な、何を仰ってるんですか?ひなた様は正真正銘僕達の子供ですよ?」「私、知ってるんだ…夘月達が神社の裏で私の事、今後の事を森神様と相談してる所……見ちゃったんだ…私って実は……拾い子だったりする?」俺は怖くて声が出なかった"はい"と言ってしまえば自分の事を嫌いになると思ったからだ「…ねぇそこら辺どうなの?」「………」そっと目を反らす「やっぱりそうなのね、私は……」顔を両手で覆うひなた
「ッ!!泣かないで下さい仮にそうだとしても私たちは親子ですよ、そうです いつも通りに接したら良いのです!」慌てて慰めようとするも「フフッ泣いてないですよ?なんだか嬉しくてつい」夘月は疑問に思った「嬉しいの?」「うん!だって私の好きな人が親だったなんて」今なんて言ったのか分からなかった え?好き?自分の事が?なんで……俺はただの親なのに 親なのに
この気持ちはなんだろう?凄いドキドキする
いつからだろうか…俺はあの子を育てるだけの親なのに
いつからだろうか…こんなにドキドキしたのは
いつからだろうか……こんなに彼女の事が"好き"になったのは
いつから_________
______「俺もひなたの事が好きだ!」気がつけば俺からも告白していた 凄い恥ずかしかったけど反応は「うん!私も好き!大好き!!」こうして、僕らは親子の枠を越え晴れて恋人同士になった。そして結婚する様になるのはまだもうちょっと先のお話
ここまで長らく読んで頂きありがとうございますm(_ _)mこれを描くのに至った理由としてはただ単にそう言う背景、セリフ、感情が見えてきたのが原因です 後セリフとか描くのが楽しいからでもありますw
ではありがとうございました。
以下のURLは自分がコレを描くキッカケになったBGM様です
https://youtu.be/T7geY2PvzOY




