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路上にて④
「くそ、くそ!」
コートの変態は何発も拳銃を撃ち放つ。しかし、私の鉄壁のボディを貫くことはできない。
何故なら、私は筋肉質だからだ。
「ふん……無駄なことはふん……辞めるんだな!」
「この化け物め!」
カチッカチッと音がして、男は銃弾を撃ち尽くしたらしい。
私はコートの変態に一歩近づく。
「来るな!来るな、化け物!」
「来てほしくなければ、お嬢さんを離すことだな!」
「ち、ちくしょー!」
コートの変態は、彼女を乱暴に放り投げた。
「危ない!”全裸ブースト”!」
私は、マッハ3で走り出し、彼女が地面とキスをする前に抱き上げることに成功した。
「大丈夫か、お嬢さん」
「うーん、むにゃむにゃ。唐揚げ食べたい……」
「よし、大丈夫そうだ」
コートの変態は凄い勢いで走り去っていく。
しかし、あの程度なら追いつける。
私はお嬢さんを地面に寝かせると、再び全裸ブーストを使用しようとして、自身の失敗に気付いた。
「しまった。ブースト用のおならが出ない」




