引きこもりの転生物語
俺の名前は 比木 森太郎 ニート26歳だ。
就活に失敗しその後ずっとニートを続けている・・・。
そんな自分にだって外出の用事くらいはある。
今日は新作ゲームの発売日だ、隣町にあるゲームショップに向かわなければ。
本来ならババアにいかせる予定だったが、部屋から呼びかけても返事がないので今日は朝からパートなのだろう。
ずっと着てくたびれたジャージのまま、三日ぶりに自分の部屋を出る。そろそろ部屋にたまったペットボトルを処理しないとな。と考えながら階段を降り玄関前まで進む。
適当な靴を履き、玄関の重い扉を開けるとさんさんと降り注ぐ日差しに少し気おされてしまう。
「外に出るのは、部屋を出るよりずっと久しぶりだな」とつぶやき、けだるさを感じながら道路へと進み始めた。
ドガラグシャバキーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
初めて聞くような轟音と共に、視界は宙を舞った。身体は浮いていることだけを感じた。
時間がゆっくりと動くような感覚がする。視界の端にはフロントガラスの割れた軽自動車が映っていた。
「跳ねられたんだな」、と気がついたが自分にはどうすることもできない。むしろ考えてみたらここで今死ぬのも悪くないな、と考えていた。
いや、しかしそれにしても時間がゆっくりと動きすぎだろ、あれ?なにこれどうなってるの。
ーーードクンッ!!!ーーー
謎の声「・・・力が欲しいか・・・?」
森太郎「いりません。」
森太郎は死んだ ~END~