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勇者でなくとも冒険を。  作者: どく
19/34

#17 ご挨拶

色々時間取れなくてすごい久々な気がする。

誤字報告本当にありがとうございます。

「よーし、全員揃ったかー?」

初めての登校日、てっきり入学式のようなものをするのかと思っていた俺たちは教師らしき男に指示されだだっ広いグラウンドに集められていた。


「俺ぁ戦闘基礎担当のダダンだぁ。新入生のお前らが交流深められるように今日はレクリエーションをするぞ!」

とても魔法使いとは思えない、いかにも体育会系といった大男が無駄に大きな声で叫ぶ。

「とりあえず今から言うグループに分かれろぉ。」



「ミラと申します。よろしくお願いしますね。」

「シャルル。シャルル・エヴァガーデン。」

「自分はケントって言います、よろしくっス!」

「あ、俺はレオって言います。よろしく…。」


き、気まずい…。顔見知りのミラと一緒なのは良かったけどこの不機嫌そうな幼い女の子と俺と系統が真逆の陽キャって感じの少年と気が合う気がしない。

というか俺の班、なんか若くないか?16の俺と大して変わらなそうなミラ、俺より少し若いであろうケント、そしてシャルルに至っては10歳と言っても違和感がない見た目だ。


「レオ君と同じ班で良かったです!一体何をするんでしょう…。」

「お、俺も嬉しいよ、さぁ?球技とかかな。」

「まさか噂の天才特待生二人と一緒になるなんて思ってなかったんで嬉しいっス!」

「いやいやそんな…。」

なんでも特待生が二人とも十代なのは前代未聞らしい。しかしそもそも俺が特待生に選ばれた理由もよく分からないのだ、無詠唱を誰かが見ていてくれたのだろうか。

「あっ、もちろんシャルルさんも是非仲良くして欲しいっス!」

「…」

何も言わぬまま相変わらず不機嫌そうな表情で大きなロールのツインテールの先を弄んでいる。


「そろそろ挨拶は済んだかぁ?んじゃあお前らに

は今から班対抗でゲームをしてもらう、その名も───


友情深めて!ワクドキ☆魔物退治ぃい!♡


ドスの効いた女声は静寂に虚しく響いた。

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