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勇者でなくとも冒険を。  作者: どく
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#0 目覚め

初投稿です。頑張ります。

はじめは大海原を漂っているような、そんなと漠然した意識だった。



辺鄙な村はずれに生まれた少年。


俺はずっとその中にいたんだ。そして彼の中から世界を見てきた。



全てが魔法でできたこの世界を。



レオ。彼がこの世に生をうけて今日で六年になる。



そんな日に俺は思い出したんだ。あるいは気付いたというべきかも知れない。



俺はレオなんて名前じゃない。

俺は魔法なんて知らない。

だってそもそも俺は…



「あの時死んだはずじゃ…」


暖炉の炎は煌々と緑に輝いていた。



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