表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

掌編集。

フレンドリーファイア ~ いじめられっこのぼくは、今日もVRで自爆する ~

作者: ぷちミント

「おし、敵が密集してるな。いってこい鉄砲玉!」

「えぇ?」

 武器を取り上げられて丸腰のぼくは、心ばかりの不満を口にする。

「逆らったらリアルでひどいぞ」

 けど声を低くされてぼくは、

「は、はいぃーっ!!」

 情けない声をあげて、爆弾一つ抱え持つ。

「ぼくだってな。たまにはまともな方法で敵を倒したいんだっ!」

 敵の密集値へと突撃しながら本音を絶叫する。驚く敵たちの顔が目に入ったとたん、背中に衝撃。

 フレンドリーファイア。いじめられっこのぼくが、この世で唯一必要とされる瞬間。

「いっしょにリスポーンしてくださいっ!」

 これが、ぼくのいつもの断末魔。この声を合図にしたように、ぼくの視界が真っ白に塗りつぶされた。

 フレンドリーファイア。友情なんて欠片もないただの起爆手段として、今日もぼくはVRのサバゲーに駆り出されている。

 この悲しい居場所を変えてくれる人が現れるなんて、この時ぼくは知る由もなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これ痛みを感じるタイプのVRだとしたら……((((;゜Д゜))))))) やっぱり掌編、上手だなあ。 追い込まれた状況での執筆が合うのでしょうか。 あえて、400文字縛りで連載とかどうです…
[一言] こんばんは! つぶらやこーらです! 拝読しました! こ、これは物語の冒頭シーン? 何が始まるのでしょうか……。これは期待してしまいます! 自爆係から逃げられない……それは仲間の問題か、そ…
[良い点] なんだか、物語の冒頭になりそうな…… 誰が、誰が現れたんだ!!(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ