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第6話

それほど地獄ではなかった。結構優しく教えてくれた。技というのもあって、[円斬]という短剣で受け流しながら内側へ攻撃に入るような、守りながら攻撃に移れる技も教えてもらった。あと、移動の仕方とか、やってたら…


ーースキルステップを取得しました。ーー

ーースキル危険察知を取得しました。ーー


とまた、スキル取得しました。


剣の練習の後は魔法講座までしてくれました。それは、ヴァイスも一緒に受けました。


基本的に

赤が火。青が水。橙が土。緑が風。白が光。黒が闇。

そして、これらが上位になると…

朱が炎。紺が氷。紫が雷。翆が嵐。白と黒には上位がなくて、代わりに上位と同様なくらい珍しいのが聖魔法。これは回復特化らしい。そんで、さすがに魔法は覚えられないだろうと思っていたら…


ーースキル青魔法を修練しました。ーー

ーースキル橙魔法を修練しました。ーー

ーースキル聖魔法を取得しました。ーー


なんでできるのっ!

まあ、他の属性はできないみたい。少しホッとした。

なんでも、1人が習得できるのは3つまでとなっていて、プレイヤーもその決まりは適用されるそう。

それでも、なぜ私は最も珍しい魔法を習得するの…。

修練したあるのはファラン様の指導通り実際に使って見たり、魔法講座を受けることでできました。修練をしてない状態ではうまく前に飛ばなかったんだよね。ファラン様のおかげだね。


『テイマーなら、回復魔法はあったほうがいいわ。息子の怪我もすぐ直せるからね。………そういえば息子の名前書いてなかったわね。どんな名前をもらったの?』


キュ!


『あらぁ。“ヴァイス”ね?今度からそう呼ぶわ。』


通じ合ってる…いいなー。


私の顔がどんな顔だったのかはわからないが。ファラン様の顔がとびっきり明るく笑った。

『ふふふっ。言葉を理解したいなら言葉を覚えなくてはダメよ。図書館に行きなさい。学ぶことは大切なことよ。ヴァイスも、一緒に覚えたほうがいいわ。』

図書館に行ったらヴァイスの言葉がわかる?!


もともと図書館に行く予定だったし!

「わかりました!!ご指導ありがとうございました!」


『もう少し戦い慣れたら、またやりましょうっ。』

難易度がまだまだ上がる予定があるそうだ…

当分は無しでお願い致します。


ヴァイスもお母様に素早いご挨拶をして、私の腕の中に…


『……あれ?ヴァイス?……あの。せめてハグとか…したいなー?』


早すぎる子離れにお母様目がウルウルおねだり。

にもかかわらず、私しかみないヴァイス。早く行こうと催促しているかのように腕から抜け出し小さな翼で飛んで服を引っ張る。


『……』

あまりの出来事にお母様絶句。

な、何かフォローを!

「あ、あのっ。おそらく本が楽しみなのですよっ。賢い子だからっお母様が図書館で一緒に勉強することを望んでいたから、叶えようと急いでいるだけだと…。」


『…………そ、そうよねっ。勉強熱心なのよねっ。…コトリちゃんに既にラブラブという風に見えるのは気のせいよねっ。私が邪魔者扱いされてるわけじゃないわよねっ。』


え。そんな風に見えるのっ?!

というか、お母様。半分以上確信してませんその顔っ!

『嬉しい反面寂しいわね…これ。………ヴァイス〜?お母様、また来るからね?』

………キューキュ。


『え”』



え?!何、何を言ったの?!

『………ロルフー!ちょっと今晩泊めてー!私の子がっ!私の子がぁ〜!』


ガチ泣きしながらロルフさんのところに突撃。

それを呆然と見送ったあと…覚醒して。


「ヴァイス?お母様に何言ったの?」

…キュ。


小さく鳴いた後すぐに私の腕の中に潜るヴァイス。その後も少し話かけたが、無反応。

…。


「…ヴァイス。お母様が傷つくようなことを言ったのなら、次に会うとき謝りなさい。いい?」

…無反応。少し下に俯き、目を合わせようとしない。


「……約束は?」

しーん。

余計に俯くヴァイス。もう腕に顔を押しつけるように下げている。


「………返事がなかったらもう2度とナデナデ無しね。」

ビクッと体を震わせて、ガバッと顔を上げるヴァイス。

わかりやすい。

キュ〜〜…

「約束ね?」

キュ。



約束を取り付けたことだし…

「ヴァイス、一緒にお勉強頑張ろうね!」

ナデナデしながら笑顔で声をかける。

撫でられて機嫌が治り、気持ちよさそうに目を細めて、自分から私の手に頭を擦り付けるほど…そんならじゃれ合いをしながら図書館に向かう。







『あんな笑顔うちでは最近見なかったのにっ!』


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