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第2話

えと…これはよくあることなのか?そして運は悪かったのかな?とりあえず国らしきものは見える。他に見えるものは…森と…岩肌…そして…


グルルゥ…


大きなドラゴン。

ドラゴンさんは最初は警戒して唸ってばかりだったけど今では時折おとなしめに鳴く感じになった。

そしてその状態になったのは今そばにいる小さな白いドラゴン…


キュッキュッキュー♪


が私に撫でられて目を細めるのを見てからだ…


撫でながら自分のステータスの再確認をする。


《コトリLv1:テイマー》


体力50

持久力100


攻撃 30

防御 10

器用 30

運 99


スキル

・母の手・契約魔法・青魔法適正・橙魔法適正・鑑定


てな感じ…スキルはある一定の条件を満たしたら増やすことは可能。そして、最初の5個はランダムで選ばれる。

この小さなドラゴンはおそらく母の手によってこんな感じになってるんだろう。


しばらく動かなかった大きなドラゴンさんは急にのそりと起き上がり国がある方向の森を見つめる。

そして、私に顔を向け、言った・・・


『異界の子よ、我が子が成体になるまでそばにいさせてやってくれ。そなたのそばであればいい方向に育ちそうだ。私は仕事があるのでな、そろそろ行かねばならない。その子が成体になったら我が国に連れてきてくれ。これを預けておく。時々様子見に来たいのでな。』


ーー龍王から通信の魔石(破壊・譲渡不可)を贈られました。ーー

ーー龍王がフレンドリストに登録されました。ーー

ーー称号 龍王の友を取得しました。ーー


なんか、いろいろ出て来ました。

そして、育てることになっちゃった。


『では、また会おう。』


この大きなドラゴンさん、龍王様だったのね…

そして、王子さんである子供…預かってって……ゲームの中でも保育士さんかな?


キュウ?

小さなドラゴンは首を傾げてこちらを見ている。


あ。名前聞いてないっ!


……うーん。仮の名前つけるしかないよね。

仮にも王子なのだからふざけた名前はダメだよね。かっこいいやつがいい…


「君の名前をお父さん?に聞くの忘れちゃったから仮の名前をつけてもいいかな?」


キュウ!!


いいみたい。

んー…何がいいだろう…………よし。

「貴方の名前は、ヴァイスってどう?」


キュッキュッキュー!!


ーーキッズドラゴンと契約しました。ーー

ーー名前はヴァイスとなりました。ーー

ーーヴァイスのステータスが確認できるようになりました。ーー


あれ?これ大丈夫かな?

………大丈夫だということにしよう。…とりあえず…。


えと、ステータスは…


《ヴァイスLv1:コトリの契約獣》


体力 1000

持久力 500


攻撃 200

防御 600

器用 10

運 20


スキル

・龍の威圧・爪・赤魔法適正・紺魔法適正・防御強化



…強い。体力なんて、私の20倍…私と逆だなぁ。器用と運はそこそこ高かったけど、この子は攻撃と防御が高いや。器用が低いのは何か関係して来たりするのかな?


とりあえず、よろしくと伝えて、国を目指すことにした。何もないし…流石に武器なしというのも心もとない…

森に入るとウルフが群れで襲いかかって来た…。すぐに瞬殺されたけど。ヴァイス強いね。

守ってくれてありがとうと褒めてあげると目を細めて嬉しそうに鳴く。

何回か襲われたけど、私は何もせずに倒されていく。その度に褒めて褒めてとすり寄ってくるこの子は…かわいい。でも、オーバーキルになっている。爪を使って倒しているんだけど、ウルフだけでなく地形もえぐっている。これは調節させないといけないなと思う。


しばらくして、街道が見えて来た。ふぅ、これを辿れば国につける。


そんなことを考えた時、前から数人の人が私たちを指差して、何かを話し始めた…

ん?何?



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