第1話
私は保育士です。
毎日毎日子供達とお遊戯したり、一緒にご飯を食べたり、時には叱ったり、笑ったり楽しい毎日を送ってます。
そんな時、笹川 悠という同僚と保育園の一部の先生方に誕生日プレゼントとして、VR機械を贈呈され、こんな高価なもの受け取れないと断ろうとすると、子供達は泣きそうな顔になる。そして、先生方から爆弾。
VR機械は一軒に一台はある普通のもので、この機械は全員で割り勘して買ったもの機材の設置代や、配達代もすでに支払っているので断ることは無理だと…そして渋々受け取り、本当は嬉しいのだと子供達を落ち着かせ、仕事も終わらせ帰宅。
すぐに業者の方がピンポーンとやってきて、テキパキと設置。
そして今、一緒に入っていたローレムアドベンチャーというゲームの説明書を読んでいる。
このソフトは笹川さんからのプレゼントの模様。
水分補給を忘れずになどとコメント付き。
ほぼランダムの世界。
初期段階のステータス値も、スキルも、ジョブも、レベルが上がった後のステータス値の変化数も。
初期段階のステータス値の限界は99。
レベルが上がるとさらに上がる可能性もある。
ステータスの中の項目は体力、持久力、攻撃、防御、
器用、運の6つ。
体力はその名の通りで、持久力は移動する時、武器を使う時に減る物らしい。それがゼロになると息切れが止まらなかったり、体力が徐々に減ったりするらしい。
攻撃は腕力。決して高いからって筋肉がつくわけではない。
防御は、高いほど痛みを感じにくいらしい。VRなんてやったことないからやって見ないとわからないよね。
器用は、これもその名の通り器用になれるらしい。
運は高いほどいいことがあるらしい。
……まあ、やって見ないとわからないことだらけ。
すぐにVR機械を頭に取り付けて、電源ボタンを目をつぶって押す。
次に目を開けた時、不思議な空間に浮遊していた。
ローレムアドベンチャーというタイトルに手を伸ばすと開始しますか?と問われたのでイエスを押す。
次にアバター作成。
見た目はポニーテールの髪型。髪色は水色にした。誕生日プレゼントをもらった時にイメージカラーは水色と聞いていたことも含めて。
目も藍色ぐらいにした。
あと名前はコトリで重複がないかチェックすると、登録できると出てきたのでよしとする。
…さて、VRゲーム。どんな冒険になるかな?